亮平は僕にボロカス言うんですよ
――共演シーンの多い鈴木亮平さん、瑛太さんの印象はいかがですか?
2人とも仲いいんですよ。
瑛太とは映画「ディア・ドクター」(2009年)でずっと一緒やったし、芝居を観たらすごい上手になってますよね。「西郷どん」に出たら瑛太とまたがっつり会えるなと思いました。
亮平はね、僕にボロカス言いよるんですよ。
僕のせりふの覚え方って、2日前くらいに一気に頭に入れて、撮影したらすぐに忘れて、次のシーンにいくんです。そうじゃないと入っていかないから。
(勝海舟を演じている)遠藤憲一と亮平と僕で同じシーンがあった時に、本番で僕がせりふ言ってる途中で遠藤が「ぶふーっ!」って吹き出して、亮平が「ヨレヨレじゃないですか!」って言ってきたんです。
僕は別に間違ってないんですよ。中園さんの言いたいことをちょっと遠回りしながら堅くない言い方で言ってただけなんです。
でも、亮平も遠藤も他の人のせりふまで全部入っているから、僕がちょっと間違うとすぐ分かるんで、「ちゃんとしてくださいよ! 大河ですよ!」っていっつも怒ってくるんです(笑)。
――現場の雰囲気は明るいですか?
そんなに緊迫はしてないですね。
僕が暑いからアイスキャンディーとかスイカとか差し入れしたら、亮平が「一日4回差し入れするなんて嫌味や!」って言ってきましたよ(笑)。
そんな言い合いしたりしてて楽しいですよ。
――役柄として、吉之助と大久保について思うことはありますか?
吉之助と大久保はこれからたもとを分かつなんて、想像つかないです。
考えてみたら西郷って人物は融通の利かん男ですよね。大久保があんだけ立ち回ってんのに、何をしてんねやろあの人って思います。
もっとうまく生きていけると思うんです。だから、西郷は不器用やね(笑)。
――では最後に、今後の見どころを教えてください。
第30回は岩倉の回になるんですよね。視聴者の方々に「こんなん岩倉じゃないわ」って思われないといいな。
その後に、亮平に「やっと本気になりましたね」って言ってきたシーンがあるんです。そこはもっといいんじゃないですかね。
この役が当たったらね、“紅白歌合戦”の司会が決まるかもしれないですから…(笑)。