佐藤健が高橋一生&藤原竜也らに「みんな怪演し過ぎ!(笑)」
映画「億男」(10月19日・金公開)の完成披露試写会が20日、都内で行われ、舞台あいさつに佐藤健、高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也、大友啓史監督が登壇した。
同映画は、2015年に「本屋大賞」にノミネートされ、累計発行部数76万部を突破している川村元気の同名小説を原作にしたマネーエンターテインメント。3000万円の借金を抱える主人公・一男(佐藤)はひょんなことから宝くじに当選し、3億円を手に入れるも、親友・九十九(高橋)にその金を持ち逃げされてしまう。一男はお金と親友の行方を求めて、クセ者ぞろいの“案内人”たちに会いに行くというストーリーだ。
映画「るろうに剣心」(2012、2014年)シリーズを手掛けた大友監督と再びタッグを組む佐藤は、「大友組の最大の魅力は役者たちがスパークするチャンスがあるところ」と、まずは大友監督への信頼感を打ち明ける。さらに、クセ者ぞろいの共演者については、「出来上がった作品を見てびっくりしたのは、怪演をされてる人が多い。普通は1つの映画に1人まで。みんな(怪演)しているから、それはし過ぎなんです(笑)」と、ジョークを交えながら彼らの名演技を称えた。
中でも、藤原演じるマネーアドバイザー・千住との共演シーンでは、「(怪演を)期待して藤原さんのショータイムを見ていたところはあるんですけど、想像以上でしたね。お金を払って舞台を見に行っているような気分でした」(佐藤)と絶賛。
また、初共演の高橋に関しては、「自分なら九十九をやれと言われてもお手上げになるくらい難しいキャラクター。(高橋は)ひょうひょうとした顔で九十九というキャラクターを成立させていらっしゃって、僕は衝撃と感動がありました」(佐藤)と称賛する場面も。それを受け、高橋は「健くんにそんなことを言っていただけるなんて…」と喜びの声を上げていた。
一方、高橋も「健くんはほんとに滑稽ですよ。今まで見たことがない健くんを見ていただけるんじゃないかと思います」と、佐藤の演技を誉め返し。
佐藤自身も「“ダサ面白い”がテーマでした。こいつどうしようもないなって笑いながら一男を見守っていただけたらうれしいですね」とアピールするも、妻の万左子を演じた黒木から「ダサ面白いです。それに尽きます」と言われ、「妻に言われるとちょっとショックです(笑)」と、観客の笑いを誘った。
10月19日(金)公開
監督=大友啓史/出演=佐藤健、高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也ほか