佐藤健×池田エライザ対談「お金に対する一つの明確な答えは見つけた」
一男をつくるのはすごく時間がかかりました
兄の借金返済のために昼は図書館司書、夜はパン工場で働く一男。一方、あきらはパーティー好きで男を金持ちかどうかで分類する港区女子だ。それぞれの役づくりについて聞いてみると―。
佐藤「一男をつくるのはすごく時間がかかりました。監督とクランクイン前からすごく話し合って。とにかく大変でした。一男ははっきりとしたキャラクターがあるわけではないので、どういうアプローチの仕方で一男をつくっていこうか、その決め方はかなり迷いました。九十九と楽しい日々を過ごしていた過去と、借金を背負って自信がなくなってしまっている現在の違いはにじみ出たらいいなとは思っていましたけど」
池田「あきらはすごく面白い人ですね。男の人たちがお金を持っているかどうかで“億男”と“雑魚”に分類するんですけど、だからといって、“雑魚”を生理的に受け付けないわけではなく、こういう傾向のある人たちがお金を持っていて、こういう身なりでこういう発言をする人がお金を持っていないという統計を出しているんだと思うんです。好奇心と探求心で動いているのかなと。だから、あきらは少しさっぱりして気持ちのいい部分があるんですよね」