早紀と一馬がまさかの熟年離婚!? 「法医学教室の事件ファイル」26年の歴史をプロデューサー陣が語る
「法医学教室の事件ファイル」は“法医学ドラマの先駆者”
そしてドラマスタート当初、“法医学者の妻と刑事の夫”という設定はとても斬新で、法医学ドラマの先駆けともいわれた。
同シリーズについて、プロデューサー陣は26年間、常に新しい法医学の知識を取り入れて制作に当たってきたという。
例えば骨髄移植により2つの血液型を持つ“キメラ体質”や、死体に湧いた虫の状況から死因などを推定する“法医昆虫学”が、物語の重要なキーワードとして描かれたことも。
他にも“パラシュートで死体が舞い降りてくる”、“同窓会に25年前の女子高校生の冷凍遺体が送られてくる”、“バス爆発現場から爆死ではない遺体が見つかる”…など、大掛かりなトリックも登場。
伊藤Pは「殺人トリックについては毎回さまざま調べますね。脚本家さんとはよく、ホームセンターや書店巡りをします。ホームセンターでは、『この道具、(凶器に)使えるんじゃない？』とか、あらゆるグッズを見てまわります(笑)」。
最新作の事件について、山川Pは「今回は打撲痕や熱傷、圧迫痕、凍傷…など“法医学のデパート”ともいうべき遺体の多数の謎に挑みます」とのこと。
今回の物語は、フレンチレストランの女性オーナーの夫が、落雷による事故死に見せかけて殺害されたところから始まる。さまざまな傷を持つ遺体の謎を、早紀はどう解明していくのか。
また、シリーズ当初から法医学的視点にこだわり、リアルさも追求してきた本作。
伊藤Pは「以前は寒天で脳みそを再現したり、そういった人体の模型作りも美術スタッフの腕の見せどころでした。でも時代と共に制約が多くなり、最近は解剖シーンにあまりフォーカスを当てないようにしています。
しかし、ほとんど画面に映ることのない“死体検案書”も法医学の先生に必ず監修、添削してもらっています。
名取さんも 『細かいこだわりが作品の質を上げる』とずっとおっしゃっていて、スタッフ全員、その熱意に引っ張られてきました」と本編だけでは分からない細部へのこだわりも明かした。
さらに、今回はシリーズ最大の危機として、二宮夫婦に“離婚”の2文字がちらつく。
これに伊藤Pは「これまでにも二宮夫婦にはたくさんの危機がありましたが、26年の歴史の中で“離婚届”が飛び出すのは初めて。僕自身はヒロイン夫婦が離婚なんてあり得ないんじゃないか、と思っていたのですが、名取さんも宅麻さんも面白がって演じてくれています」と語る。
山川Pも「どこのご家庭でも同じかと思いますが、夫婦って、分かっているようで分かりあえていないところがある。それが最新作のテーマです」と見どころをアピールした。
11月18日(日)夜9:00-11:05
テレビ朝日系で放送
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