人物、音楽、ストーリー全てが最高な遊園地!
最初に書いておきたいのは、筆者はこの「いだてん―」に初回からがっちり心をつかまれてしまったということ。
“濃いキャラクター”の数々、壮大な音楽、テンポよく進んでいくストーリー、全てが調和して、視聴者に「楽しいね!」って語り掛けてくる。そんな第1回だったと、私は思っている。
まず、本作の“濃いキャラクター”たちについて。
このドラマの登場人物たちはものすごいハイテンションだ。とにかく走る、笑う、叫ぶ、踊る! 登場人物たちのニッコニコの笑顔を見ていると、つられて笑ってしまうし、そのパワフルさに圧倒されつつ、元気をもらえる。
そして、音楽。連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)も手掛けた大友良英担当の音楽は、ドコドコと地響きのように鳴って、こちらの心拍を早めてドキドキさせてくる。
最後に、ストーリー。いろんな時代と人物が交差して、あっちにいったりこっちにいったり、何名もの物語が同時進行する、少し難しい構成になっている。
しかし、話の全容を理解せずとも、力技でインパクトを残してくる登場人物たちがこちらをブンブン振り回してくるので、まるで無邪気な親戚の子どもと遊園地にきたかのような感覚になってくる。
どんどん楽しくなってしまい、気付いたら泣きながら笑っていた。
第1回がこんなにも面白いのなら、2回以降はどうなってしまうのだろうか?
皆さん、これは大変なものが始まってしまいましたよ。