片岡鶴太郎、終着駅シリーズ50作達成に感謝「作品を支えてくださっている視聴者の方のおかげ」
片岡「ぶれのない生き方に敬服しています」
――23年間演じてこられた牛尾正直刑事に、どんな思いを抱いていますか?
彼は常に冷静で、決して感情的にならない。余計なことも言わず、口にしたことはきちんと実行していく。また、長年の経験で培った“勘”に沿って捜査を進めていく、その信念、ぶれのない生き方には敬服しています。
――牛尾刑事が長年にわたって視聴者に支持されている理由をどうお考えですか?
決して派手なドラマではありませんが、人生の悲哀や社会の不条理、市井の人々の喜怒哀楽を丁寧に描いている。やはり皆さん、そこに普遍的な物語を感じるのではないでしょうか。
また、誰もが犯罪者になりうる、その可能性が日常に潜んでいる、という危うさをも描き、“怒り”や“憎しみ”からは何も生まれない、と諭しているようなところもあります。
幸いなことに一作一作、積み重ねていくうちに牛尾刑事のカラーや味わいが一つの世界として出来上がってきたように感じています。
――関川響子刑事としてゲスト出演される高島礼子さんの印象は?
礼子ちゃんとは事務所が同じで、初々しい時代から存じ上げています。そんな彼女も、いまや堂々たる主演女優。体幹のしっかりした、骨太の女優さんになられたなと感じました。
――89歳でメガホンを取った池広一夫監督についても聞かせてください。
監督は今回もスタッフの中で、いちばんお元気! 撮影が始まる前は風邪をひいて体調を崩していたと聞きましたが、現場に入ると別人のようで、たぶん現場に来ると“池広監督”という存在になられるのだと思います。
この「終着駅」シリーズは私にとってもライフワークであり、大切な作品。監督は来年90歳になられますが、ぜひとも健康に留意して長く続けていただきたいと思います。
――あらためて、本作の見どころを教えてください。
今回は、社会格差や組織内でのストレスなど社会問題となっているテーマにも視点を置いていて、時代性から見てもタイムリーな作品になったと思います。ぜひ楽しみにしていただきたいです。
1月27日(日)夜9:00-11:05
テレビ朝日系で放送
出演=片岡鶴太郎、高島礼子ほか
原作=森村誠一
脚本=坂上かつえ
監督=池広一夫
プロデューサー=佐藤凉一、目黒正之、井元隆佑
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