いだてん を読み解くキャスト&スタッフ「10(てん)の噺」
噺その9「1964年の東京オリンピックはやっぱり悲願だったと思う。だからこそちゃんと描きたい」(脚本・宮藤官九郎)
四三と政治について、脚本家の宮藤官九郎は「オリンピックに関わるいろんな人を調べていったら、金栗さんに一番シンパシーを感じたんです。本番に弱い性格とか、練習し過ぎるとか、いいなぁと思って(笑)。田畑さんは東京にオリンピックを呼んだ人なのに、具体的に何をやったかが全く残ってなくて、最終的に開催時には大事なポストから降ろされてしまったとか。これは面白いなと」。1940年に東京での開催が予定されていた「幻のオリンピック」についても描かれる。「オリンピックのかじ取りをする人が亡くなって、国のムードも不穏になって、結局1940年の東京オリンピックは返上することになってしまうんですが、そういう経験をした人々にとって1964年の東京オリンピックはやっぱり悲願だったんだろうと思うんです。だからこそちゃんと描きたいです」。
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