「3年A組―」出演の萩原利久『僕も(一颯先生に)怒ってもらいたい!』
逢沢はいつも一人なので孤独でした
――まさかの内通者が逢沢だったとは…。
生徒役のキャストも誰が内通者だったかは第5話の台本をもらうまでは確証がなかったはず。実は僕だったんですよ(笑)。
この逢沢という役は結構難しくて…。もちろん僕は逢沢がどういう人物かは分かっていたのですが、だからこそ正体が分かったときに違和感のないように、序盤はなるべく自然になるように意識しながら演じましたね。逢沢のセリフって意外と確信をつくものが多いんですよ。それをいかに流れるように目立たないように言うかが大事で…。ちょっとずつ誘導していたので(笑)。
――これに気付いていた人はいましたか?
兵頭新役の(若林)時英は第1話から怪しんでいましたね。話していることが誘導している感じなんだよと言ってきて…。そのカンの良さにこっちはビックリです!! 自分の素性が明かされるまで何人をダマせるかという楽しみが自分の中にあったので、かなり驚きました。
――撮影現場では、役柄の仲の良いグループが集まってアイデアを出しあって芝居をつくりあげていると聞きましたが…。
でも、逢沢は圧倒的に一人なんですよ。だからみんなでつくり上げている姿を見て、すごく羨ましかったです。逢沢という人物は頭が飛びぬけていいので、一目置かれている雰囲気があります。甲斐(片寄涼太)らのやんちゃグループからも直接何かされることもないし、親友がいるわけでもない。同じクラスにいるけど、相手にそこまで深入りしない人物って、高校生特有なキャラクターなのかもしれないです。ただ、僕個人としてはみんなと一緒に芝居をつくりたいという気持ちがあるので、今後、クラスが同じ方向に向き始めたら、そういう場面が出てくるかな?と思います。