シャーロット、白石加代子、杉咲花らキャラてんこ盛り「兄ちゃんもきたー!」<いだてん振り返り>
可児&永井はストックホルムに行きたいんだぞ!
さて、四三と弥彦のオリンピック出場は無事に決まった。嘉納は、二人にストックホルムへの旅程を説明しながら、「同行者は一名、もしくは二名つける予定だ」と話す。
その一言に反応したのは、東京高等師範学校の「徒歩部」の顧問である可児と、舎監の永井道明(杉本哲太)の二人。これまでは嘉納の側で右往左往していた印象の可児と、生徒には厳しく、常に顔がこわばっていた永井だったが、海外行きを期待し、少しウキウキしている様子だ。
海外での心得などを教えている大森兵蔵(竹野内豊)とその妻・安仁子の陰口を、可児と永井でニコニコと言い合っていると、咳き込む兵蔵と顔面から怒りがあふれている安仁子が登場。安仁子に「何も聞こえなかった!」とにらみつけられ、可児と永井は震え上がる。
それでもウキウキは止まらない二人だったが、可児は嘉納から「同行するのは大森夫妻だよ」と告げられ、留守を頼まれる。直後に、新品のコートで登場した永井は「シベリア鉄道で途中下車するかもしれんからね、買っちゃったよ」と自慢げに一回転。その姿に、「同行するのは永井さんじゃないよ!」と言いたげな可児は頭を抱える。
“お金持ちのボンボン”弥彦の寂しさに気づく四三
第6回(2月10日放送)で、兄・実次(中村獅童)に資金援助の手紙を出していた四三。すると、実次から「四三よ、あっぱれよくやった! やっぱりお前はとつけむにゃあ男たい」と四三を応援する旨と、「金のことは案ずるな」と資金援助をすると書かれた返事が。
これには大喜びの四三だったが、その後しばらく兄からの連絡が途絶え、不安を覚えるように。そんな気持ちを、四三は「形ばかり出来上がっていくばってん、実感のなかです。本当に行くのやろか」と弥彦に打ち明ける。
自分とは真逆の環境で育ってきた四三に対して弥彦は「うらやましいな」とポツリ。「うちはダメだね、話が通じない。母は兄にしか関心がない。兄は金にしか関心がない」と思いを吐露。四三は「ばってん、子供に関心のなか親なんておるでしょうかね」と弥彦に尋ねた。
弥彦は、悲しげな笑みを浮かべながら、「期待に応えんでいいから楽だがね」と言いつつ、趣味のキャメラ(カメラ)を現像する暗室へ。そこでは母の写真が現像されていた。