舞台「信長の野望」 田中れいな「アニメ主題歌みたいでカッコいい」新曲に、前田亜美も「楽しみ!」
鶏冠井孝介「見て、聴いて、両面からドラマを感じられるエンターテインメントが詰まった作品」
初演終了後には、本シリーズを通して織田信長役を務める主演・鶏冠井孝介に、ここまでたどり着いた心境、これから始まる東京公演への意気込みを聞いた。
――ついに「夢幻 ~本能寺の変~」の公演が始まりました。ここまで来た今の心境はいかがですか?
主演という立場で、これほど長い期間、同じ役を演じさせていただける作品は他にないので、幸せを感じています。織田信長という役に対しても、「信長の野望・大志」という作品に対しても、本当にありがたいことです。1年前にシリーズが始まってから、この作品と共に成長させてもらっているのを実感しています。
物語の中、敵も仲間も、多くの者が亡くなっていくのが切ないところですが、それが素晴らしいドラマ性にもなっている。ずっと一緒に舞台に立ち続けていきたいと思う仲良しな気持ちだけでなく、より良い作品にしていきたいという真摯な気持ちや情熱を共有して、ここまでたどり着けたと思っています。
――歴史が変わりゆく作品ですが、今回も意外な終わり方を見せてくれました。
僕自身、あの本能寺の変が、こういう結末で描かれるとは思ってもいませんでした。これから見る方もきっと、驚きと新鮮さを感じてもらえるはずです。武将たちの派手な立ち回り、お市(田中れいな)の歌、音楽面もすてきですし、個人的にはオープニングでの姫たちの舞も毎回楽しみにしているところです。
これから東京公演が始まりますが、見て、聴いて、その両面からドラマを感じられるエンターテインメントが詰まった今作を、ぜひご覧になっていただきたいです。
――東京公演はSIDE明智から始まります。そちらの物語も楽しみなところです。
SIDE織田とSIDE明智、全く別の作品と捉えてもいいというくらい違う内容ですね。SIDE明智はオープニングパフォーマンスからして驚きがありますし。
――衣装稽古で見せてもらったアレですね! “平成の記憶”があのような形で描かれるとは予想外でした。
ですよね(笑)。僕も最初は驚きました。
――そして、次作の第4弾「桶狭間の戦い」の公演も発表されました。最後に、その次回公演に向けての意気込みをお願いします。
桶狭間の戦いは、初演の「春の陣」(2018年)で少しだけ描かれましたが、この日を境に、信長をはじめ何人かの武将が平成の記憶に目覚めたんですよね。ということは、平成の記憶をまだ持たない、歴史本来の信長を演じることになるかもしれないんです。それはプレッシャーであると同時に、ものすごく楽しみでもあるところです。過去を描くということは、初演時の懐かしい仲間たちとの再会もあるかもしれないし、「信長の野望・大志」での楽しみは尽きないですね。
文・撮影:鈴木康道
2019年5月21日(火)~26日(日)
シアター1010
(東京都足立区千住3-92 千住ミルディスI番館10F)
【HP】https://nobunaga-stage.com/
【Twitter】@nobunagastage