「森グループ」は柔らかい雰囲気
――「わたし旦那をシェアしてた」のオファーを受けた時の感想を教えてください。
最初はドロドロした物語なのかなと思いました。だけど台本を読んでみたら、殺人事件を扱ったりしているので、重厚な話なんだなぁという印象を持ちました。
――赤楚さんが演じている松田秀明はどのようなキャラクターですか。
なかなか自分を出さない難しいキャラクターです。つらい過去を抱えているから、みんなと仲良くなれず、距離を置いてしまっています。
その中でも晴美さんをはじめとする女性たちのことを思う優しい一面もあります。
――撮影現場の雰囲気は?
僕の現場は大きく2つあって、「シェアハウス」と、(恭平殺しを実行した)「森グループ」。それが、全く別の作品を撮っているんじゃないかと思うくらい、雰囲気が全然違います。
意外と、男性たちで集まる「森グループ」の方が柔らかい雰囲気。「シェアハウス」は、女性たちがとても芯のある方々なので、良い意味でバチバチしていて刺激があります。
――たくさんの女性に囲まれてお芝居をする経験は今までありましたか。
初めてです! 僕は兄弟も弟しかいないし、お芝居もずっと男社会でしてきたので、どう女性と接していいか分からず、最初はすごく悩みました。撮影中盤に入ってきて少しずつ慣れてきましたね。
――慣れてきたことには何かきっかけがあったのでしょうか。
それぞれあります。小池栄子さんは旦那さんが名古屋出身の方なので、“名古屋あるある”を話しました。りょうさんは、息子さんが仮面ライダーを見ていてくださっていたのでその話をしたり、岡本玲さんとは、岡本さんの事務所に僕とすごく仲の良い俳優の鈴木勝大がいるので、そういう共通の話題があってお話するようになりました。