若かりし頃の吉川晃司もカッコいい! デビュー間もない頃の主演3部作で振り返る<ザテレビジョン シネマ部コラム>
第2作「ユー★ガッタ★チャンス」は、人気スターになったもののアイドルという役割になじめず悩む裕司が、新しい自分を求めて繰り広げる冒険を描いている。才能(原田芳雄扮する映画監督)への憧れ、美女(浅野ゆう子)との恋、マスコミやカジノの用心棒との追いつ追われつなど内容が盛りだくさんな上、「ウエスト・サイド物語(1961)」を彷彿させるダンス・シーンや、グアム島でのウインドサーフィン・レースのエピソードが脈略なく挿入され、混沌としたにぎやかな作品に仕上がっている。
パフォーマンス集団との乱闘、救命ボートを押しながらの遠泳、自転車での爆走、神戸の町を舞台にした、人間(吉川)の足と車とのチェイスなど、アクションも1作目よりボリューム・アップ。歩道橋のデッキから眼下を走るトラックの荷台にダイブするなど、本格的なスタントも堪能することができる。また、ホールでのコンサート風景や、古びたホテルでピアノを弾くシーンもあり、吉川晃司の魅力を思い切り詰め込んだ1本になっている。
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