上川隆也、フェンシングに初挑戦「古い歴史を持つスポーツにどこか懐かしさを感じた」
上川「とんでもなく過酷な競技」
フェンシングには“フルーレ”“エペ”“サーブル”の3種目があり、今回、2人が臨んだのは、中世ヨーロッパで貴族たちがプライドを掛けて対峙した“決闘”を起源とする、“エペ”。
フェンシングの全3種目中、最も重い剣を使う他、相手の動きを推測して駆け引きを繰り広げるため、“筋肉を使った心理戦”とも呼ばれる競技だ。
撮影当日、上川と美村は蒸し暑い体育館の中、“エペ”用の分厚い防具を身に着け、“ピスト”と呼ばれる試合コートへ。
騎士道から生まれたフェンシングでは礼儀作法が重んじられており、2人も審判からの「ラッサンブレ・サリュー(気を付け、礼)」の掛け声で丁寧にあいさつを交わしてから剣を交えた。
ともにフェンシング初挑戦の上川、美村は途中、専門家に構えや剣さばきについて細かく確認を仰ぎながら、迫力たっぷりに熱演。特にフェンシング上級者の桃子に“打突”されて糸村がもんどり打って倒れる場面では、息を合わせてスピード感あふれる立ち回りを披露した。
人生で初めてフェンシングに触れた上川が最も驚いたのは、プロの打突の“衝撃”。「体重の乗った一撃が先端7ミリぐらいの点になって“ドン!”ときますので、その重さに驚かされました。試合の場では本気でやり取りされているのでしょうから、フェンシングがとんでもなく過酷な競技であることを、あらためて思い知らされました」と明かした。
対する美村は、「撮影の前に型や動きを教えていただいたのですが、私は踏み込むとき、どうしても足の向きが内側に入りがちで、力強さが足りなかったんです。ピラティスの先生に相談したところ、“内転筋”を鍛えたらとアドバイスされ、バレエのバーレッスンを地道に取り入れて克服することができました」と、フェンシング経験者である桃子を演じるにあたり、撮影前から体づくりを重ねてきたことを告白した。
上川はまた、「今回、糸村がフェンシングとどう向き合ったのか、そこがこれまでにない切り口になっていて、『なるほど、こういうこともあるのか!』と思っていただけるような描かれ方になっているので、糸村というキャラクターのまた新たな一面をお見せできるのではないかと思っています」とコメントを寄せた。