高岡早紀「女性の視聴者にどこか共感していただけたら、リカも救われるのでは」<リカ>
ドラマ「リカ」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)の第2部が、11月9日(土)にスタートする。
第2部突入に向けて、雨宮リカ役・高岡早紀が“リカ”への思いや、第2部の見どころなどを語った。
見逃し無料配信再生回数が「オトナの土ドラ」史上最高値を記録
第1部の最終話で衝撃的な幕引きを迎えた本作は、第1話の見逃し無料配信再生回数が歴代「オトナの土ドラ」22作品中で史上最高値を記録。
特に35歳~49歳の「オトナの女性」に高い支持を得るなど、戦慄のサイコスリラーが視聴者に受け入れられている。
その理由として、恐怖をさらに増幅させた上に、ただの“モンスター”に止まらない純粋なリカの気持ちに気が付けば、視聴者が共感してしまうという、高岡の演技によるところが大きいと思われる。
雨宮リカ役:高岡早紀コメント
――第1部が終了し、あらためてリカへの思いを教えていただけますか。
いつもそうですが、実際に撮影に入って、演じてみないと分からないことがたくさんあります。相手役の方と絡んで、想像だけでは分からない反応や想像できなかった部分があります。
実際、クランクインの前は台本を読んでも、リカの気持ちがいまいち分からなかった部分もありました。でも、今はリカの心の部分がくっきり見えてきたんです。
そんな中で、本当にリカは一途な人だと思っています。邪念がないというと少し違うような気もしますが、やっぱり邪念はないんですよね。
一途に相手を思うが故に邪魔者を消していくので、傍から見れば邪念のように思えますが、リカ自身は本当に真っ直ぐで、特に大矢先生(小池徹平)が死んでしまうシーン(第4話)を撮っていたときに、彼を本当に心から愛していたんだなって感じたんです。
――リカは、かわいらしい部分もたくさん持っていると思います。
そうなんです。もったいない、残念な女性かもしれませんね。でも、それがリカの変わりようもない性格なので、仕方がないんです。
逆に、視聴者の方にリカの良い部分も感じ取っていただけているのであれば、「リカ」という作品が怖いだけではなく、人物像として深みのあるものになれたのかなと思います。
女性の視聴者の方は「私はそこまでじゃないけれども…」と前置きしつつも、リカに共感していただける部分はあると思うんです。一方、男性は、怖いとか気持ち悪いとかになってしまうのでしょうか。
女性の気持ちを汲み取ることが苦手な男性の方には、リカのことは理解ができないかもしれません。そうなると、見た目のエッジや行動で判断をしてしまうので、リカを怖いと思いますよね…。
――リカを演じる上での個性や、気をつけていることはありますか?
気をつけているという言い方にはならないですが、演じている時はリカになっていないとできない役です。第1話で「28歳です」ってリカが言ったときの周りの反応が、個人的にはとても面白かったです。
普通の人は、自分がこういうふうに言ったら、周りがどう印象を受けるか気をつけて発言をしていると思うんです。でも、リカは自分の思いだけを伝える人。だから、周りの反応が面白くて笑ってしまいそうだったので、なるべく周りを見ないようにしてリカを貫き通しました。
――リカのトレードマークともいえる花柄のワンピース。ちなみに高岡さんは普段、花柄を着る機会はありますか?
リカのような花柄のワンピースは着ませんが、実は嫌いじゃないんです。朝早い撮影の時には、どうしてもスポーティでラフな格好が多くなりますが、花柄のワンピース持ってますよ(笑)。
――周りで「リカ」をご覧になった感想など、聞いていらっしゃいますか?
娘が第1話を、たまたま見たんです。リカが大矢先生のボールペンを取ってしまうシーンを見て、「分かるような気もするけど、なんで取っちゃうの?」って。あと「28歳だって!」とか(笑)。
――高岡さんご自身は、ご覧になっていかがでしたか?
普通に面白かったです。ただ怖いということではなく、ちゃんとリカがどうしてこのような行動をするのか、心情が出ていたと思います。
私もリカを演じる上で、あえて怖くしているつもりはなく、サイコパスということを自分自身が分かっているわけではないので、その辺がうまく出せていたのではと思います。
――撮影現場では、リカ専用のカメラもあるんですよね。
そうなんです。そういった演出をされていることもあり、私は人間ドラマとしてもちゃんと描かれていると思いました。