「孤独のグルメ Season8」五郎から学ぶ、“食事”の大切さ<試写室>
五郎から学ぶ、食事の大事さ
10月から始まった「孤独のグルメ Season8」がついに最終回を迎える。毎週楽しみにしていた時間がなくなることが少し寂しく感じる。
思い返せば、横浜中華街で中華釜飯とエビワンタンメンから始まった本シーズンだが、最後は東京・三ノ輪でかつ丼と冷やしマーボー麺。中華で始まり、中華で終わる。いい締めですね。
五郎さんが、さんざん探した末に見つけた中華洋食屋。そこで頼んだのはあえての「かつ丼」という和食。なんだか少しちぐはぐなのが面白い。
かつ丼を作る様子がこれまた、たまらんのです。揚げているときの音や、ぐつぐつ煮ているときの音が食欲をかきたてる。皆さんは心して見てください。
そして、五郎さんが少し興奮したようにどんぶりのふたを開けると、中からきらきら黄金に輝くかつ丼が。ご飯はおつゆがしみしみで、絶妙なとじ方で黄金に輝く卵とかつを見ていると、画面を飛び越えて匂いを感じることができた。
普通ならかつ丼だけでおなかがいっぱい、ごちそうさまになるのだが、五郎さんは違う。食べ終わった後にエンジンがかかって、冬なのに冷やしマーボー麺とギョーザを頼む。
「本当に全部食べ切れるの?」と思ってしまうが、心配ご無用。五郎さんは残さず食べます。
いつもの音楽がかかると、するすると五郎さんの口の中に。
普段から何気なく行っている“食事”という行為が、いかに大切でいとおしい時間なのかを五郎さんは教えてくれた。食事は忙しくなると雑にしてしまいがちだが、五郎さんはどんなに忙しくてもきちんと食べる。メニューを選ぶときは、おなかの意見を尊重している。そういう小さく見えるが、大きなことが生きるうえで大切だと深く心に刻まれた。
♪ゴロー…♪ゴロー…♪イノガシラフゥー…
広瀬の代わりに、大みそかに福岡に出張に行くことになった五郎さん。福岡では何を食べるのか、そして、令和初の大みそかの食べ納めは何になるのだろうか。12月31日が楽しみで仕方がない。
文=たかし
毎週金曜深夜0:12-0:52ほか
テレビ東京系で放送
※テレビ大阪のみ翌週月曜深夜0:12-
主演=松重豊
出演=久住昌之(ふらっとQUSUMI)ほか
【HP】https://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume8/
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