舞台「ビックリマン」カンパニーの雰囲気は“ワンチーム”! 有村昆『1つにまとまっている感じがいいよね』
1980年代に大ブームを巻き起こした“ビックリマン”を舞台化した「ビックリマン ~ザ☆ステージ」が、12月24日(火)~29日(日)に東京・品川の六行会ホールで上演される。
本作は父親の成長と、親子の愛の形を描くオリジナルストーリー。アクション、ダンス、歌など、幅広い世代が楽しめるハートフルな冒険ファンタジーとなっている。
今回、上演に先駆けて、物語の中心となる天野家の父親・天野真太郎役の五十嵐雅、ヤマト王子役の小林正典、企画プロデュースを務めるスーパーゼウス役の有村昆、演出を担当しているPaniCrew・中野智行の4人が、座談会で作品への思いや見どころ、そして“ビックリマン愛”について語った。
舞台化への思いとは?
――どんなきっかけで舞台化されることになったんですか?
有村:元々、僕自身が「ビックリマン世代」なんです。今でも、コンビニで売っているロッテの人気商品ですよね。あるパーティーで、ロッテの企画担当として有名な本原(正明)さんと仲良くなって。
本原さんとは同世代なんですけど、ひょんなことから僕のシールを作りましょうという話になり、第1弾として「人狼ゲーム」とコラボした「ビックリマン人狼」を発売したんです。
その後、第2弾として「ビックリマン人狼」のカードゲームを作って、第3弾は舞台化がいいかなと。このアイデアにロッテさんも快諾してくださって、そこからどんどん話が進んでいきました。
僕はもうおじさんになっていますけど、やっぱり子どものころにビックリマンシールを集めていた楽しさというのは、今でも忘れられない。あの熱い思いのようなものを、舞台作品として表現できたらいいなと。それが、この企画の出発点です。
――「ビックリマン」の舞台版を演出すると聞いたときの、率直な感想は?
中野:ドキドキしました(笑)。僕は45歳なんですけど、まさにドンピシャ世代。まだアニメ化される前で、先にシールがはやっていたころです。
ビックリマンの魅力は、シールの裏に書かれているキャラクターの特徴を見て、勝手に自分たちでストーリーを作れるところ。それが、他のはやりものとは違う面白さでした。僕の家は3人家族で小遣いが少なかったもんですから、プレミアシールを持っている奴に会うのが楽しくて。
こうやって話をしているだけで、子どものころの自分に戻ってしまうようなワクワク感があるビックリマンが舞台化されることになって、その演出を僕にやらせていただけるなんて、もう感謝しかありません。
――好きだからこその難しさはありませんでしたか?
中野:それはもちろんありましたけど、企画プロデュースの有村さんや脚本の平野(建)さんとも話をして、今回はオリジナルストーリーでやろうと。今の子どもたちにも刺さるような作品にしたいということで、割と自由にやらせていただきました。
12月24日(火)~29日(日)
東京・六行会ホール
<スタッフ>
企画プロデュース:有村昆
演出:中野智行(PaniCrew) 脚本:平野建
<キャスト>
五十嵐雅、別所ユージ(Bluem of Youth)、悠木ゆうか、長尾有真、
牧野澪菜、有村昆、藤田幸哉、小林正典、ヨンミン、伊藤小春(ふわふわ)、大島涼花、
聖矢、川島章良(はんにゃ)、インジュン、K(H5)、椎名ひかり、内田眞由美ほか
※Wキャスト:五十嵐雅と別所ユージ、悠木ゆうかと長尾有真、有村昆と藤田幸哉、
伊藤小春と大島涼花、聖矢と川島章良、インジュンとK、椎名ひかりと内田眞由美
☆座談会撮影=原地達浩