<試写室>「鈍色の箱の中で」単なる“胸キュン”ドラマじゃない濃密な30分
主観に満ちたレビュー
冒頭でも触れたが、美男美女のキラキララブストーリーはそろそろキツイお年頃の筆者だけに、正直初回の試写用映像が送られてきても、見ようか見まいか…。乙女が長い髪をバッサリいくべきか、いかぬべきか悩む時と同じくらい悩んだ。
それは冗談として、再生してすぐ、“お顔が天才”な久保田紗友が「逆壁ドン背伸びキス」を演じてくれるという神展開に、あっという間にそんな葛藤はどこかへぶっ飛んだ。
基秋め、、実にうらやましい……おっと、心の声が。
しかし、美男美女な上に、よくもまあここまでいい意味で個性豊かなキャストがそろったものだ。
久保田、萩原、神尾、岡本、望月…表と裏でギャップがエグい役がハマる俳優選手権・U-22の部があれば、全員ベスト8に入りそうなくらいの濃いメンツ。
久保田&萩原の“おんぶハグ”や、逆壁ドン背伸びキス、神尾のミステリアス流し目、望月のゆるふわスポーツマンぶりもほほ笑ましくて良いが、個人的には特に岡本演じるあおいのこじらせぶりが気になった。
劣等感&嫉妬心が服を着て歩いているような絶妙な立ち居振る舞いで、よくもまああんな距離で背中を押しといて、裏ではあんなことを言えるなあ。演技とはいえ、岡本の表情の演技には惚れ惚れするわ。
キスシーン多め、とは聞いていたが、1話からいろいろなパターンのキスシーンが登場。次回予告でも、さらにキケンなキスシーンが出てきていた…。
単なる青春キラキラ系のドラマじゃないことは、1話を見ればすぐに分かるので、どこかのひねくれおじさんのように、見るべきか見ないべきか、悩んでいる時間こそ青春の“無駄づかい”。見ずに後悔するより、見て後悔した方がいいでしょ。
いや、きっとあの高校教師ならこう言ってくれるはずだ。
「お前は間違ってない」
あ、局違った。
文=人見知りシャイボーイ
2月8日(土)スタート
毎週土曜夜3:00-3:30
テレビ朝日ほかで放送
※ビデオパスにて地上波放送終了後、見放題独占配信スタート
原作=篠原知宏「鈍色の箱の中で」(LINEマンガ)
脚本=大北はるか
出演=久保田紗友、萩原利久、神尾楓珠、岡本夏美、望月歩
▼公式サイト
https://www.tv-asahi.co.jp/nibihako
▼公式Twitter
@nibihako
▼公式Instagram
@nibihako
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