木村拓哉が11度目の主演男優賞! “グラメチーム”は『待ち時間も誰一人控室に帰らず…』【ドラマアカデミー賞】
2019年秋クールの作品を対象にした第103回ドラマアカデミー賞各部門の受賞者が決定。「グランメゾン東京」(TBS系)の木村拓哉が主演男優賞に輝き、自身の持つ最多受賞記録を更新した。
木村が演じたのは料理に全てを懸けるシェフ・尾花夏樹。一度は挫折を味わうも、倫子(鈴木京香)と出会い、再び“三つ星”という夢を目指した。癖の強いキャラクターながら、料理に向き合う姿勢や仲間を思う気持ちに「応援したくなる」などの声が上がったほか、吹き替えなしで演じた木村自身の料理の腕も話題に。
受賞について、「まずは選んでくださった皆さんに『ありがとう』って感謝したいですね」と語った木村。さらに、「僕は尾花を演じましたけど、倫子役の(鈴木)京香さんをはじめ、素晴らしい共演者の方たちがいてくれたからこそ尾花も生かされた」「それは監督はもちろん、全スタッフにも言えること」と、共演者とスタッフへの感謝の思いを述べた。
作中のレストラン「グランメゾン東京」の面々も強い絆で結ばれていたが、それは共演者たちも同じだった様子。木村は「待ち時間も誰一人控室に帰らず、そう広くない前室で横一列になって話してましたね(笑)」と振り返った。
また、「リバース」(2017年)「アンナチュラル」(2018年)「中学聖日記」(2018年、いずれもTBS系)と多くの名作を手掛けた塚原あゆ子監督とは、今回が初タッグ。「とても柔軟かつ芯の太い方で。役名もせりふも持たない透明人間のように、“監督”という立ち位置で同じセットの中にいて、僕らを誘導してくれました」と深い信頼関係を明かした。
そんな現場から生まれた作品の反響は大きかったようで、「『あの時間帯にあれやられると腹減るんだけど』ってよく言われたんです。テレビからはにおいも味も伝わらないはずなのに、いろんな人の思いを乗せた何かが『あ、伝わったな』って。うれしかったですね」と語っていた。