山本舞香、玉城ティナ、堀田真由…「死にたい夜にかぎって」の女子が漂わせる“エモさ”
儚いからこそエモい、浩史を取り巻く女性たち
「死にたい夜にかぎって」に登場する女性キャラクターはみな、どこか不安定で儚い。
高校時代、浩史に「笑った顔が虫の裏側に似てる」と言い放った山村さん(玉城ティナ)は、浩史の記憶の中で今も鮮烈な存在感を放つ。白い肌と真っ赤な唇が印象的な美少女だ。もう再会することもないであろう山村さん。その手の届かない感じが“エモさ”を醸し出す。
浩史の職場の後輩・岡田さん(小西桜子)の印象も強烈だ。浩史に恋し、猛烈なアタックをしかけたかと思えば、浩史のウェットな感性に触れると手のひらを返したように「ダセェ」と全否定。同僚から「世の中に性病を生み出したマザー」と言われるなど、キャラクターの計りしれなさも岡田さんの魅力を増幅させる。
回想を含めほんの数シーンで強烈な印象を残したのが、浩史の中学時代のクラスメートで初恋の相手・吉野さん(中村里帆)。久しぶりに浩史と再会した時には駅の駐輪場で自転車を盗もうと格闘中だった。大人になっても中学時代のヤンキー心を失わない、ある意味ピュアな存在といえる。
そんな中でも最も“エモい”存在はやはり、浩史の恋人・アスカだろう。誰もがひと目で恋に落ちるであろう可愛さと天真らんまんな明るさを持ちながら、心を病んでからは夜な夜な浩史の首を絞めたり、妙なダンスを踊ったり、感情のバランスを崩すことも増えた。一方で、浮気相手に送るはずのラブラブメールを間違えて浩史に送ってしまうことも多い。
初回、2人の別れのシーンから始まったこの物語。浩史とアスカの関係の行く末は、視聴者にもわかっている。永遠には続かないからこそ美しい日々の中で笑い、泣き、怒るアスカの姿はやっぱりエモい。視聴者からも「山本舞香ちゃんのアスカ、儚さがエモいな」「浩史とアスカの変で可愛い関係そのものがエモい」といった声が上がる。
次回、第5話ではいよいよ浩史とアスカの関係にヒビが入っていく。いつか終わりがくるからこそ輝く2人の日々を心震わせながら見届けたい。
MBS:毎週日曜夜0:50-1:20
TBS:毎週火曜1:28-1:58
※TBS放送終了後よりTSUTAYAプレミアムにて独占配信
<スタッフ>
原作:爪切男「死にたい夜にかぎって」(扶桑社)
監督:村尾嘉昭 脚本:加藤拓也
<キャスト>
賀来賢人、山本舞香、戸塚純貴、今井隆文、
青木柚、櫻井健人、玉城ティナ、小西桜子、
堀田真由、中村里帆、安達祐実、光石研
「死にたい夜にかぎって」公式Instagram
https://www.instagram.com/shinitai_yoruni/
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