「半沢直樹」「ハケンの品格」など、注目の5大ドラマの見どころを語る!【識者ドラマ座談会】
「BG~身辺警護人〜」は木村拓哉の個人戦に
木村拓哉主演「BG~身辺警護人〜」(テレビ朝日系)も2シーズン目。章(木村)が警備会社を辞め、フリーのボディーガードになる。
木村「木村さんが脚本の井上由美子さんと組んだ作品には『GOOD LUCK!!』('03年TBS系)などが。それと同じでチーム戦に見せていたけれど、今回は木村さんの個人戦という形になるんですね」
横川「僕は『グランメゾン東京』('19年TBS系)が好きでした。あの作品では『この年齢の木村拓哉だったら、かっこ悪いところがあってもいいよね』という視聴者の視点に近い演出が良かったんですよ」
小田「本作では思春期の息子に手を焼く、かっこ悪いお父さんを演じているのは面白い。キャストでは、菜々緒さんのハンサムなパンツスーツ姿が、同性ながら楽しみです」
木村「菜々緒さんと斎藤工さんは魅力が十分に生きていますね」
横川「警備会社の新オーナーを演じる仲村トオルさんも、みんなが見たかった役どころでは?」
小田「確かに。前作では上川隆也さん演じる上司が救急車の中で…という場面が忘れられない。木村さんと対を成す先輩の共演者はとても重要」
横川「できれば、演出でもっとテンポ感とダイナミックさを出してほしいですね」
綾野剛と星野源がW主演する「MIU404」(TBS系)は、脚本が野木亜紀子で演出が塚原あゆ子という「アンナチュラル」('18年TBS系)チームによる注目作。
横川「このドラマの取材をしましたが、面白いですよ! 第1話は導入だけど、第2話、第3話と毎回スタイルを変えてくる」
小田「私も今期で最も楽しみ。『あぶない刑事』('86〜'87年ほか日本テレビ系)のようなよくある相棒ものだけれど、綾野さんと星野さんが捜査官というキャスティングの意外性で見たくなった。塩顔好きにはたまらない組み合わせですよね」
木村「今年は『恋はつづくよどこまでも』('20年TBS系)のようにベタで分かりやすいものに流れが来ているから、この定番路線でヒットするかもしれないですね」
小田「野木さんの脚本は『アンナチュラル』のようにジャンルものの枠組があった方が分かりやすくて、数字は取れる気がします」