<麒麟がくる>染谷将太、桶狭間の戦いは「信長にとって、また一歩“織田信長”に近づく戦い」
染谷将太「必死に戦う人間臭さを意識して演じました」
合戦シーンの撮影を振り返り、染谷は「非常に過酷でした。雨上がりで土はぬかるみ、まともに立てない環境の中で必死に戦いました。キレキレな立ち回りにはなっていないと思いますが、1人の人間が命をかけ、ただ必死に戦う人間臭さを意識して演じました」と語った。
染谷将太コメント全文
桶狭間の戦いは、長く対立してきた今川義元を自分の代で討ち取る、信長にとって、また一歩“織田信長”に近づく戦いだと思っています。
徐々に戦いに情勢が近づく中で、ある種の自分が育った家族を失った信長は、悩みます。戦略はもちろんのこと、死や帰蝶のこと。
しかし、桶狭間という突破口を見いだした時、信長は自らが出向くことで、自分という存在をかけ、自らを試すように全てを捨てて出陣します。
信長は「今川を討ち取ってみんなを喜ばせたい!」という思いで、そのためなら死ぬことも恐れません。そのピュアさが信長の強さでもありますが、同時に恐ろしさも感じました。戦に向かう興奮や、戦に生きる喜びと、信長のさまざまな感情が見え隠れする回になっていると思います。
「桶狭間の戦い」のシーンは、非常に過酷でした。雨上がりで土はぬかるみ、まともに立てない環境の中で必死に戦いました。キレキレな立ち回りにはなっていないと思いますが、1人の人間が命をかけ、ただ必死に戦う人間臭さを意識して演じました。
一人一人の覚悟が丁寧に描かれた桶狭間の戦いになっていると思います。 戦いの後、光秀と信長が何を話すのかにも注目してご覧いただきたいです。