<麒麟がくる>風間俊介、元康にとっての信長(染谷将太)は「一筋縄ではいかない思いですよね」
風間俊介コメント全文
元康は既に登場しているので、皆さんに身近に感じていただいていると思います。しかし、僕としては初登場なので、緊張しています。
この度の家康は、皆さんがよく知る家康になる前の話です。私も、天下人になる家康を忘れて演じていこうと思います。まだ何者でも ない家康、元康を見守ってください。
――大高城に入った元康軍に、今川の家臣から、即刻、鳴海城への出陣命令。そして舌の根も乾かぬうちに、今度は桶狭間への出陣を迫られ、「本日はここを一歩も動きませぬ!」と言い切る元康。このシーンでは、元康の心情を、どのような思いで演じられましたか?
どのような感情なのか、いろいろと考えながら現場に向かったのですが、その場で感じたのはシンプルな怒りでした。
それは、三河を、そして自分を軽んじられている事に対してなどひもとけばいろいろあるのでしょうが、ただただ腹立たしかったので、そのまま演じさせていただきました。
晩年の家康ではそのような対応はしないでしょうが、若さ故なのだと思います。
――この「桶狭間の戦い」を経て、元康にとって信長はどんな存在になったと思われますか?
主君を討った敵であるのと同時に、母との再会をかなえ、三河を我が元に戻すきっかけを与えてくれた。
幼き頃に慕っていたこともあり、一筋縄ではいかない思いですよね。尊敬と畏怖、憎しみと親しみ、全てが混ざった禍々しい存在になったと思います。