<エール>裕一の“里帰り”週に感動の声あふれる!朝ドラにおける“故郷”の役割とは?
2020年度前期の“朝ドラ”こと連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。6月8日~放送の第11週「家族のうた」では、窪田正孝演じる裕一が福島に里帰り。父・三郎(唐沢寿明)、弟・浩二(佐久本宝)との家族の絆が描かれた同週は「親子の絆に涙が止まらない」「兄弟間の複雑な思いに共感…」と話題になった。今回は朝ドラで重要なポイントとなる“主人公の故郷”について、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)
朝ドラには“地域活性化への貢献”という役目も
「エール」第11週では、裕一(窪田正孝)が恩師・藤堂(森山直太朗)に頼まれ校歌を作曲、その完成披露会に出席するため、音(二階堂ふみ)と娘・華をつれて故郷・福島に凱旋する。
「船頭可愛や」のヒットによって地元の人たちに大歓迎されるも、父・三郎(唐沢寿明)は胃がんで余命わずか。弟・浩二(佐久本宝)に喪主をやらせ、家も土地も彼に譲りたいという三郎の提案を裕一は快諾し、長きにわたる兄弟のわだかまりが解決した。
「エール」前半、ドラマを盛り上げていた父・三郎が亡くなってしまって寂しくなる。
第5週、三郎が豊橋まで行って、音の母みつ(薬師丸ひろ子)と繰り広げたバトルはじつに愉快だった。三郎が亡くなって、兄弟の仲も雪解けし、これで福島はあまり出てこなくなってしまうのだろうか。
朝ドラはご当地ドラマの側面があり、主人公の出身地がどこに定められるかが、毎シリーズ楽しみのひとつ。