賀来賢人と再共演の栄信、“フランケンゴリラ”と笑われ「本気でイラっとした(笑)」<今日俺連載その14>
肉襦袢をつけてのアクションは窮屈でしたね
――大嶽は巨漢でケンカの達人というキャラクターですが、ビジュアル面での役づくりはどのようにされましたか?
大嶽は体が大きいので肉襦袢をつけていたんですが、最初の衣装合わせで肉襦袢を合わせたら肩がガチガチに固められてしまって、これ、どうやってアクションをやろう…?と思いました。やっぱり窮屈でしたね。冬の撮影は暖かいんですけど、夏は地獄らしくて(笑)。(仲野)太賀くんや鈴木(伸之)くんが「夏はマジ最悪っすよ」って言っていたので、冬で良かったなとは思いました。
あと、大嶽は劇中でガムを噛んでいるんですけど、それは原作をイメージしました。原作の大嶽は、登場シーンの1コマ目でガムを噛んでいうんですね。最初、大嶽の役の設定にはガムがなかったんですが、僕が演出部の方に「ガムを噛みたい」と相談して採用されました。それはキャラクターを作る一つの要因になったと思います。
――内面についてはいかがですか?
柳と大嶽があまり仲良く見えないようにはしたかったんですよね。あくまでも、利害が一致しているから一緒にいるのであって、何でもかんでも相談するとか、仲良しという感じにできるだけ見えない方が残虐性が際立つのかなと思いまして、柳楽さんとのシーンではそれを常に意識していました。
――アクションの練習もかなりされたとか。
そうですね。稽古場での練習は、自分自身はもう少しやりたかったので、お願いして練習回数を増やしてもらっていました。あと、僕、弟がいるんですけど、弟に伊藤とか智司(鈴木)のアクションを覚えてもらって、練習相手になってもらっていました。公園で稽古して、それを携帯電話で撮って確認して、というのもかなりやっていたので、自主練の思い出の方が強いですかね。不審者だと思われなくて良かったです(笑)。