賀来賢人と再共演の栄信、“フランケンゴリラ”と笑われ「本気でイラっとした(笑)」<今日俺連載その14>
監督が僕のことをじーっと見て「うーん、フランケンゴリラだな」って
――アクションで一番大変だったのは何ですか?
壁のぶち抜きのシーンです。自分が壁に背を向けて立っていて、鈴木くんが壁を殴るんですが、自分は後ろが全く見えないので、実際、板がどこに飛ぶか分からないから怖いんです。鈴木くんを信じてやるしかないんですが、鈴木くんがいろいろ気遣ってくれたりしてくれたんですよね。そういう信頼の積み重ねで乗り越えたと思います。
――予告映像に使われているシーンに、三橋と伊藤から「フランケンゴリラ」と呼ばれて笑われるという流れがありましたが、その名は福田監督が決めたとうかがいました。
台本ではその部分のセリフが決まっていなくて、撮影の前に、賀来さんと伊藤さんと僕と監督と4人で「ここどうしましょうか?」と話し合ったんですね。そうしたら監督が僕のことをじーっと見て「うーん、フランケンゴリラだな」って。「あー、俺はそう思われてるんだ…」って思いました(笑)。
そして、撮影が始まって、三橋と伊藤からバカにされたときは、本気でイラッとしましたね(笑)。「この野郎!」って(笑)。
でも、「フランケンゴリラ」でうれしかったですよ(笑)。分かりやすいワードですし、子供たちとかに呼んでほしいですね。
――最後に、作中で好きなキャラクターを教えてください。
伊藤かな。男気のあるキャラクターが好きですね。伊藤は融通の効かない頑固な部分はありますけど、その頑固さが利己的ではない。仲間のためにとか、プライドが許さないからとか、そういう男気が一本気なところが好きですね。京子(橋本環奈)とのシーンも、ああいうのできるのは健太郎くんと橋本さんのなせる技だと思うし、かわいくてしょうがない。ほほえましいです。撮影現場で実際に見たかったですね。
取材・文=Rum