一度だけ何かが見えたような気がします
――映画の撮影中に身の回りで不思議な現象が起きたなんてことは…?
ありました! 一度だけ何かが“見えた”ような気がします。
――“見えた”時は怖くなかったですか?
その時は怖くてドキドキしたんですけど、とりあえず寝て次の日になったら何とも言えない喜びを感じていました。私も見ることができてうれしかったです。
――梓は「ジョナサンズ」というコンビで活動する芸人・ヤマメのことをずっと応援していますが、その思いが徐々に変わっていく過程についてはどんなふうに捉えていましたか?
梓の「ジョナサンズ」ファン歴は長くて、いろいろつらいことがあってもずっと彼らの笑いに救われていたんです。梓にとってヤマメは大事な人だし、憧れの存在。
でも、自分がヘアメークのアシスタントになったことで、そのヤマメが急に実生活の中に現れたんです。
自分が応援していた人がこんなにすてきだったんだとあらためて知ったことで憧れから徐々に変化していく感じというのは理解できましたし、無理のない感情の変化なのかなと。
気付いたら好きになっていたパターンだと思うので、すごく演じやすかったです。
――お笑いコンビ「ジョナサンズ」としてネタを披露したヤマメ役の亀梨さんと相棒の中井を演じた瀬戸康史さんの芸人ぶりはいかがでしたか?
お二人のコンビネーションは息がぴったりでものすごく面白かったです。何で売れないんだろうって思いました(笑)。
「ジョナサンズ」のネタは芸人さんが考えたものなんですけど、それを亀梨さんと瀬戸さんが完コピしていて。ネタを作った芸人さんも「すごい!」って言っていました。
劇中では二人がネタをやっている時に梓以外誰も笑っていないですけど、本番前の段取りではみんな普通に笑っていて、監督が「皆さん、本番は笑っちゃダメですよ」ってお願いしていました(笑)。
――映画のサブタイトルは“恐い間取り”ですが、奈緒さんにとっての理想的な間取りは?
今後の夢としては、キッチンからリビングに行くまでに何歩か歩くような間取りの家に住んでみたいなと思っています。
――そういう間取りがいいなと思ったきっかけは?
広い所に引っ越した仲良しの監督がいるんです。その方から「朝は何かとバタバタしていて忙しいかもしれないけど、キッチンで作ったお茶やお白湯をテーブルに運んで椅子に座って飲む時間が大切だよ」と言われて。そこに少しでも余裕が持てたらその日一日がものすごく変わると教えていただいたんです。
そんなに広くなくてもいいから、どんなに忙しくてもキッチンから何歩か歩いたところにあるテーブルでお茶を飲むぐらいのゆとりがあるといいなって思いました。
8月28日(金)全国公開
<スタッフ>
原作:松原タニシ「事故物件怪談 恐い間取り」(二見書房刊)
監督:中田秀夫
脚本:ブラジリィー・アン・山田
音楽:fox capture plan
企画・配給:松竹
<キャスト>
亀梨和也、奈緒、瀬戸康史、
江口のりこ、木下ほうか、MEGUMI、真魚、瀧川英次、
加藤諒、坂口涼太郎、中田クルミ、団長安田、クロちゃん、バービー、
宇野祥平、高田純次、小手伸也、有野晋哉、濱口優
【HP】movies.shochiku.co.jp/jikobukken-movie/
【公式Twitter】@jikobukken2020
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(C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会