――1月にグループを脱退した平手さんに対してはどんな思いが?
菅井:最初は「こんな子がいるんだ」という驚きが大きかったです。デビュー曲「サイレントマジョリティー」のMVでダンスシーンがあるんですけど、何で初めからあんなに堂々と中央を歩いてカメラに向かって行けるんだろうって。あの姿は衝撃的でした。
一緒に活動していてもなかなかつかめないことが多くて、『こういう子です』って一言では言い表せない存在。でも、もっと作品を良くしたいという気持ちはずっと変わらず持っていたんだろうなと。それは最後まで変わらないところだったんじゃないかなと思っています。
守屋:最初からグループの先頭を走ってくれて、その頃からステージに立った時の強さを感じていました。でも、普段は普通の女の子。そのギャップがすごいなと思っていたし、一緒に活動していくうちに物作りに対するストイックなところが誰よりもすごくて、クリエーティブな才能もどんどん発揮していました。
メンバーで話し合っている時も、欅坂46でやりたいことや彼女自身の夢があることが分かったりして。いつもグループのことを考えてくれているんだなってうれしくなったし、付いていきたいと思うことが多かったです。仲間ではあるけど尊敬していたし、憧れの存在でもありました。
小池:初期の頃からいい意味で物怖じせず、攻めていくタイプでした。「サイレントマジョリティー」のMVで“センターの子がすごい”って話題になった時に、あらためて平手ってすごいんだなって気付かされて。
私も平手のようにならなきゃいけないんだなと思いました。一緒に作品を作っていく中でストイックな一面が見えてきたし、それと同時にどんどん遠い存在に感じてしまうこともあったんです。
でも、メンバーで話し合いをする時は積極的にアイデアを出してくれたし、メンバーの話もちゃんと聞いてくれる。常に欅坂46のことを考えてくれている平手に付いていきたいと思ったし、私たちも平手のことを引っ張ってあげなくちゃいけないという気持ちになりました。
取材・文=小池貴之