ピース・又吉直樹の独特の芸風が生まれたきっかけは父親の一言！
又吉の現在の芸風が生まれるきっかけになった幼少期のエピソード
――番組ではゲストの印象的な思い出を朗読劇で紹介するコーナーがありますが、もしご自身がゲストだったら朗読劇のコーナーで取り上げてほしいエピソードは？
エッセーでも小説でも書いてしまっているんですけど、やはり両親とのエピソードですかね。父親が沖縄出身で、子供の頃からよく沖縄に帰省していたんです。
僕は子供の頃から一人で端っこにいるような性格なのですが、父親はお酒飲んで歌ったり踊ったりしてみんなの笑いをとるようなタイプで。6歳の時の帰省中に親戚のおじさんから『お父さんが踊ってウケてるから、お前も踊れ』って言われたんです。すごく嫌やったんですけど父親が盛り上げてんのに息子が場をしらけさせるのも嫌やなと思って、初めて勇気を出して踊ってみたんです。そしたら暗い子供が踊ったものだから、父親の5倍くらいウケて気持ち良かったんです。
初めて自分が行動して人が笑ってくれたというので、ちょっと感動しながら台所で麦茶を飲んでいたら父親が近寄ってきて、褒めてくれるのかなと思ったら『お前、あんま調子乗んなよ！』って。
この経験は僕にすごく影響を与えていて、『人前で何かをやってウケるってこんなに気持ちがいいんや』というのと同時に『調子に乗ったらあかんのや』と。この2つを同時に受け止めたことで、『調子に乗っていても外には出さない。でも、ウケたい』という思いからくる今の僕の変な芸風が生まれたんじゃないかなと思いますね。
――最後に番組の見どころと視聴者の方にメッセージをお願いします。
一緒に生前葬に参加しているような気持ちで見てもらえたらと思います。独特の面白さがありますし、朗読劇もザ・プラン9のお～い！久馬さんが台本を書いてらっしゃって秀逸です。岩井さんが創作の原点だとおっしゃっていたエピソードは聞いていてゾクッとしましたし、寛平師匠のアースマラソンでの話も印象的でした。
僕らが普段『楽しい』とか『面白い』とか『優しい』といった言葉で終わらせているものを、もっと細かい感覚で、映像で表現しているところが面白いと思うので、ゆっくり見ていただいて、ゲストのお2人の言葉では説明しきれない魅力みたいなものを堪能していただければと思います。
同番組は11月にBS12 トゥエルビにて再放送予定。また、又吉が登壇した「第10回衛星放送オリジナル番組アワード」の授賞式も10月にスカパー！、J:COMなどで放送される。
文＝原田健 撮影＝中川容邦
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
〇スカパー
10月1日(木)21:00-21:30 ほか
BSスカパー！で放送
10月1日(木)6:30-7:00 ほか
スカチャン1で放送
〇J:COM
10/1(木) 11:30-12:00 ほか
J:COMプレミアチャンネルで放送
10/17（土）19:30-20:00 ほか
J:COMテレビで放送
「生前葬TVー又吉直樹の生前葬のすゝめー」
11月4日(水)夜8:00-
BS12 トゥエルビ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
▼「生前葬TV―又吉直樹の生前葬のすゝめ―」30秒動画
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