芸人ら8人によるストロングな大喜利番組! NMB48・渋谷凪咲の魅力が全開<試写室>
焦りも見える一同の中で渋谷の解答が光る
無事にロックを解除し、一同は屋敷の中へ。本物の「脱出ゲーム」さながら、“順路”の看板に沿って進んでいく。各部屋で問題が発表され、1人ずつ解答。MCの3人は、面白ければボタンを連打し判定する。
脱出ゲームというと、みんなでわいわい楽しむ印象があるが、この「お笑い脱出ゲーム」では、判定の際、1点から10点まで得点が上がっていくさまに緊張感があり、シビアな側面も。見ている分には得点の行方にテンションも上がるが、プレーヤーにとってはつらそうである…。
満点を出した者は次の部屋に進めるため、問題が出されている部屋からはどんどん人が減っていく。残された人たちがやけくそになって出す解答は振り切っていて、逆に笑ってしまった。ピンチな状況で底力は発揮されるのか、そこにも注目だ。
その後、一同は第二の部屋、最後となる第三の部屋へ。第三の部屋のお題は、「ニュース速報の原稿を差し込んでみて」。プレーヤーが速報の内容を考え、キャスターが発表するのだが、秀逸な解答や予想外の解答が連発し、気付けば何度も声を出して笑っていた。
勢いよく発表する周囲との緩急のせいだろうか、ほんわかしたキャラクターながらも意外なところを突く渋谷の“なぎちゃんワールド”には、番組を通して引きつけられた。関西のバラエティー番組で芸人たちと多数共演しているだけあり、そこで培われた実力も発揮されているに違いない。かわいいだけじゃなくお笑いのセンスもあるアイドル、渋谷凪咲の魅力が存分に引き出されていた。
「まだこの人の解答が見たい!」と9点をつけるMC陣の駆け引きにも納得だった。若手からベテラン、そして芸人以外の2人から飛び出すさまざまな解答に笑っていると、1時間はあっという間で、正直、物足りなさもある。
正解しなければ屋敷から脱出できないという焦りやプレッシャーに勝ち、このゲームをクリアしたのは誰か。主催者の1人になった気分でゆったりと構えながら、笑いっ放しの時間を過ごしてほしい。
文=M