――映画初主演の感想は?
初めて(主演の)お話を聞いた時はびっくりしました。本当に私で大丈夫なのかなって。でも、任せていただいた以上はしっかり最後までやり遂げようという気持ちでいっぱいでした。
――人間と鬼が共存しているという設定が興味深いですが、脚本を読んでどんなことを感じましたか?
ファンタジーな部分の要素がすごくあったので、どういう作品になるのか想像できなかったんです。私が演じたももかは鬼族の血を引く“鬼”という設定。
撮影では実際に角を付けたりしたんですけど、完成した作品を見たら意外と自然になじんでいて(笑)、ファンタジーの要素がうまく共存している感じがすてきだなと思いました。
――ももかの角はCGではなかったんですね。
ちゃんと鬼の角のパーツがあるんです。衣装合わせの時から軽さや大きさなど、皆さんで話し合いながら作った角はものすごくリアル。生えている位置がズレたりすると駄目だから毎回着けるのが大変でした(笑)。
――自分の頭に角が生えている姿を見た時の感想は?
何か生えてるな~って思いました(笑)。でも、これがももかの象徴的な姿でもあるので、しっかり見せられるようにと思いながら演じていました。
ももかの弟・たいが(末次寿樹)は6歳という設定なので、まだ角が小さいんです。大人になっていないかわいらしい角もぜひ見てください!
――ももかを演じる上で心掛けていた点は?
ももかは自分が鬼であるということにすごくコンプレックスを抱いているんですけど、それ以外はごく普通の女子高校生。
明るい性格で自分の感情に素直なところは私と似ているのかなと。ももかが感じ取ったままの感情を表現することを意識しながら自然体で演じることを心掛けていました。
――自分が鬼であることを気にしているももかとは違って妹のりりか(深尾あむ)は何とも思っていないという対比が面白いですよね。
ももかの場合は高校生という時期が関係しているのか、ちょっと反抗的な部分があるんです。本当は自分のことが好きなんだけど、それを認めたくない気持ちがあって自分自身と向き合えていない。
だから、りりかみたいにちゃんと向き合えている人を見ると嫉妬してしまうのかも。自分が思っていることと違うことを言ってしまったりするももかの気持ちも理解できますけど、もっと素直になればいいのになって思いました。
10月9日(金)大阪先行公開
10月16日(金)全国順次公開
出演=井頭愛海
板垣瑞生、上村海成、桜田ひより、吉田美月喜、曽野舜太
深尾あむ、末次寿樹
テイ龍進、六平直政
山口智充
監督=瀧川元気
原作=中村航
脚本=中村航、作道雄、瀧川元気
音楽プロデューサー=梶原徹也
製作協力:奥河内ムービー・プロジェクト
配給:SDP
(C)2020映画「鬼ガール!!」製作委員会