原田の思う格好いい刑事像とは
――1988年の放送開始以来、444回にわたって放送された大人気長寿シリーズですが、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
びっくりしましたよ。「えぇ! やっていいの?」「やるやるやる!」と返事をしました。
――藤田まことさんの代表作を継ぐことへのプレッシャーはありましたか?
最初お話を頂いたときは、継ぐとかそういうのではなくて「えー! はぐれ刑事ができるの!? うれしい!」という思いの方が強かったです。
――これまでの「はぐれ刑事純情派」シリーズにはどのようなイメージをお持ちでしたか?
面白くて、人情的なイメージを持っていました。別に撃ち合いがあるわけではないし、派手さはないですが、温かく事件が解決されていく。そして犯人側にもドラマがあって、やっさん(藤田が演じる主人公・安浦刑事)が一人の人間として事件を解決していく面白さを感じておりました。
――「はぐれ刑事三世」の台本を読んでみた感想はいかがでしたか?
とても面白かったです。刑事が一人の人間として事件を追って解決していくところは「はぐれ刑事純情派」シリーズに似ているかなと思いますが、「はぐれ刑事三世」はまた違った形の刑事ドラマになっていました。
――浦安刑事はどんなキャラクターですか?
浦安は、人の話をすぐ信じてしまい、道にもすぐ迷ってしまいます。でも結果、「この人は犯人のことを分かっているんじゃないかな」とか、後に「この人はわざと遠回りをしてるのかな」と思えてくるんです。そんな刑事像というのは格好いいなと思いました。
――自分と似ている部分はあると思いますか?
平和主義というのは同じかもしれません。あと、浦安刑事はいろいろな人の話を聞くのが好きですが、僕も子供の頃から人の話を聞くのが好きなので、そこも一緒かなと思っています。