
映画の本当の音が楽しめるのは映画館
――コロナ禍の自粛期間中はどのように過ごされていたのですか?
自粛期間はほとんど家にいたんですけれど、全然映画が見られなくて。家の環境だと、音だとか画面の質も違うし、目に入る物が多くて全然集中できなかったんです。
だから自粛明けに映画館に行ったとき、集中して映画を見る時間は私にとって癒しになっているのだなと感じました。自粛期間を経て、あらためて映画館で映画を観る楽しさを知りました。
中でも一番違う点は「音」だと思っているんです。絵作りももちろんなんですけど、映画を作るとき、基本的に映画館で上映されることを前提に音作りをします。
風の音だとか本をめくる音だとか足音だとか、そういう一つ一つをかなり繊細に、映画館用に作ります。その音って実はDVDとかの音とは違うんですよ。パッケージの音は圧縮されていたりして、構造が全く異なります。映画が伝えようとした本当の音が楽しめるのは映画館だと思います。
――どのような映画作品がお好きですか?
その時々で結構変わります。最近はフランスのエリック・ロメール監督の作品とか台湾ニューシネマとかを映画館でたくさん見ています。自粛明けにいい特集をたくさんやっていて。最近は海外のテーマ性のしっかりとした作品や、ゆったりした豊かな作品を多く見ていますね。
毎週金曜深夜2:30ー3:00
BS12 トゥエルビにて放送
【出演】小川紗良、水道橋博士、原カントくん
【ナレーター】工藤遥
https://www.twellv.co.jp/program/documentary/bookstand-tv/



































