ビール、犬ぞり、ジビエ料理！女優・白石美帆が極寒の冬のカナダを初体験

芸能一般

2012/08/24 15:00

料理や紀行番組の専門チャンネル「食と旅のフーディーズTV」で特別番組「tabino温度～世界で一番あたたかい冬の旅/カナダ・アルバータ州～」が8月26日（日）に放送される。冬のカナダを旅した白石美帆が、見どころや撮影時のエピソードを語った。

白石はことし2月に、カナダ南西部の都市カルガリーと美しい自然に囲まれたバンフ国立公園を訪問。地元の人々との触れ合い、さまざまな体験を通して、冬ならではのカナダの魅力を発見した。

――今回の目的地、カナダは初めての訪問ですか？

昨年9月にドラマの撮影で行きましたが、冬のカナダは初めてです。バンクーバーからカルガリーに入って、初めてマイナス20度の世界を体験しました。あまりの寒さで、息を深く吸うとむせてしまうくらい。体が痛くて、立っていられないです。そんな中、現地の女性がミニスカートにピンヒールで外を歩いているのを見て、本当に驚きました。

――そんな極寒のカルガリーでビールを楽しんだそうですが？

あの寒さでビールという感覚は私もびっくり（笑）。街中に人影がほとんどないのに、ビアホールは地元の方でとてもにぎわっていました。近所のブルワリーで造られている地ビールがたくさんあって、6種類くらい飲み比べました。カナダのビールはフレーバーの種類が豊富でとても飲みやすく、あまりお酒を飲めない私でも、おいしく飲むことができました。また、カルガリーのブルワリーでビールを造っている日本人の方と話ができました。単身でカナダに移住して、厳しい寒さはもちろん、文化の違いにも負けず、新しい物を作り出すというパワーに感動して、なんだか良いエネルギーをもらえました。

――カルガリーからバンフに移動して、一番印象的だったことはなんですか？

犬ぞりですかね。初めての体験だったし、森の中を犬と一緒に走っている感覚が不思議でした。犬と同じ目線の高さで、針葉樹林の森の中をワーと走る景色が忘れられません。観光用の犬ぞりであっても、実際に現地で体験すると、見えてくるものがたくさんあります。昔、自動車もなく、運搬手段が犬ぞりしかなかったころの原住民の生活をリアルに考えることができました。あとは、昨年ドラマのロケでお世話になったレストランの女性シュフにジビエ料理を教わりました。地元の植物や動物にこだわった料理を作るということは、動物をどこまで捕っていいのか、植物がどの場所に自生しているかなどを知らないといけない。料理を教わりながら、そんな話を聞いた時、料理の奥深さを垣間見ました。東京では、お肉やお魚は切り身やスライスになって売っていますよね。こちらのキッチンには自然のままの状態であります。どうやって処理するかから始まり、命を頂く感覚が芽生え、感謝の気持ちが出てきました。

――今回の番組タイトルの“tabino温度”は人が温かいという感じでしょうか？

人も温かいし、野生の動物や目の前に広がる自然、地球の広さを感じて、なんというか“包まれている”という感じがしました。カナダの旅行者はリピーターが多いそうですが、それも納得です。今度はオーロラを見に来たい！　オーロラの下で犬ぞりに乗って、キャンプをしたいですね。

――白石さんにとって旅の魅力、楽しみとは何ですか？

新しい出会いですかね。人や、見える景色、食べ物にしても、こんな季節にこんな物がとれるのか、などの驚きが毎回楽しいです。国内でも海外でも、知らないことに出会えるのが好き。日常の生活では気が付かないことがたくさんあるけれど、旅に出ると、五感や第六感まで刺激され、新しい自分と出会えるような気分になります。やっぱり、旅のいいところは、いろんな出会いがあるところでしょうね。

――最後に、番組の中で視聴者に一番見てほしいところはどこですか？

普段テレビを見るときは、ほっと息をつきたいときですよね。力を抜いて、カナダの景色や自然を体感してほしいです。私も紀行番組を見ることが好きなので、何も考えず見てほしい。また、自然だけでなく、ビール造りを頑張っている日本人の方のようなきれいな目をした人も出てきて、勇気をもらえる場面もあります。家に居ながらにして、カナダの素晴らしさを楽しんでください。