「波風立てなきゃ変わらない！」竹内結子が正義感の強すぎる労働Gメンに
日本テレビ系で10月2日（水）からスタートする「ダンダリン 労働基準監督官」。労働基準監督署を舞台に、働く人たちの権利を守るため、労働基準監督官・段田凛が奮闘するお仕事ドラマである。主演・凛役の竹内結子、凛に振り回される監督官・南三条和也役の松坂桃李、監督課課長・土手山郁夫役の北村一輝に話を聞いた。
――初共演の3人ですが、お互いの印象を教えてください。
竹内「松坂くんは最初にお会いして、ご挨拶をしたときに」
松坂「衣装合わせのときですね」
竹内「そのパンツ丈がいい！って思ったのを覚えています。凛ちゃんの衣装合わせの時、次が桃李くんの番で、『初めまして』って。ちょうど凛ちゃんが普段、私服として着る衣装の丈をどうしようかって言っていて、松坂くんが私服で着ていた（パンツの）ボリューム感と丈感、これだよって（笑）。サルエルに近いような、近くないような。あと、松坂くんと自分とは、どっちが大人か分からないなと。その落ち着きはどこから来るのかな」
松坂「それ、よく言われます。感情の起伏があまり表に出ないところは、（演じている）南三条に似ているなと思います」
竹内「北村さんは、会ったら『おう、竹内！』って言われるかと思ったんですけど（笑）」
北村「そんなこと（笑）」
竹内「アグレッシブなイメージが強い方だと。人を見てからゆっくり、ふんふんって聞いている、いい意味のゆとりを感じます」
北村「ただ後出ししているだけですよ（笑）。『竹内！』とか言わないです（笑）。（竹内さんとは）共演するのが楽しみでした。松坂くんは育ちがいいんだろうなと（笑）。これはモテるなと（笑）。お二人とも空気感の作り方がにじみ出ているので、みんなでいいチームになって、ものづくりができて、これからが楽しみです」
松坂「北村さん、怖い人なのかなと思っていたんですよ」
北村「（これまで演じた）役かな。そうじゃないんですよ（笑）」
松坂「お会いしたときに、ギャップを感じて、めっちゃいい人だなと。北村さんがいると、現場の空気も変わってくるんだろうなっていう印象を受けました。竹内さんは僕がこの仕事をする前から出演作を見ていたので、衣装合わせでお会いしたとき、一瞬空気が止まりましたね」
――自身が役と近いと思うところ、近づけるために努力しているところはありますか。
竹内「凛ちゃんと近いというと、ショックだな（笑）。近づける努力をするという意味では、台本に書いてある言葉の意味を、少しずつ理解しながら読み進めています。凛ちゃんにとってルールは絶対。いかに人と会話を重ねても、覆らないものは覆らないというはっきりしたものがあって。そういう性格で言うと、私自身も突き詰めていけばそうかな、と思うので似ていると思います。自分の中で譲れないものが来た場合はそうなるのかなって。ただ、人の目は見て話そうよ（笑）」
松坂「南三条は冒険しない男。僕も冒険しないんで（笑）、似ているかもしれません。一定のテリトリーや、自分の過ごしやすい空間を作ったり、一定のリズムを保つ感じは、共感できたんです。でも、彼の本質的な部分、そうなった理由は別にあるので、進めていく上で近づけていければ」
北村「土手山という役とはまったく違います。あるシーンで、子供がけんかしたとき、とりあえず謝れと。僕は真逆ですね、なんで謝らなきゃいけないんだと、根源をちゃんと突き詰めなきゃって。(だから)違うキャラクターをどうやって演じていこうかなと。（土手山の本質は）昔はたぶん長いものに巻かれようなんて思ってなかったと思います。大人になると問題を起こすのは頭が悪いって生き方、今の世の中にあると思うんです。でも、それが果たして正しいのかと。そうやって生きている中に、どこかむなしさが蓄積されていっていると思うんですが、凛に出会って、気付かされていくのが面白いのかなと思います。見た方にも（土手山に）共感してもらえればいいなと思いますし、凛の生き方を見て、忘れていたものを、もう一度伝えられればいいかなと思います」
――最後に見どころを。
竹内「北村さんの言葉を借りれば、『波風は立てるな』というのが今の世の中のルールかもしれない。でも、『波風立てなきゃ変わらないものもあるでしょ？』って思ってもらえたらいいです」
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
10月2日(水)夜10:00-11:10 日本テレビ系で放送スタート
※2回目以降は毎週水曜夜10.00-11.00
原作＝田島隆(とんたにたかし)
脚本＝秦建日子
演出＝佐藤東弥、中島悟
出演＝竹内結子、松坂桃李、風間俊介、水橋研二、トリンドル玲奈、大島蓉子、賀来千香子、西田尚美、石野真子、大倉孝二、佐野史郎、北村一輝 ほか
