「軍師官兵衛」濱田岳が意気込み! 『チームワークをさらに強めたい!』
NHK総合で毎週日曜日に放送中の大河ドラマ「軍師官兵衛」で、黒田官兵衛(岡田准一)が率いる「黒田二十四騎」と呼ばれる精鋭家臣団の筆頭家老・栗山善助を演じる濱田岳にインタビューを行い、撮影にかける意気込みや、エピソードなどを聞いた。
善助は、播磨国栗山村の農家の出身で、若いころから知恵がまわって弁が立ち、先輩の母里武兵衛(永井大)に生意気を言ってはしかられている人物だった。しかしのちに、分別あるリーダーとして家臣団をまとめるようになり、官兵衛の右腕として成長していく。
今回、大河ドラマ初出演となる濱田は、「本当に初めてだったので、その時代の作法とか、ガッツポーズしてはいけないとか、言葉使いとか、非常に難しかったですね。現代劇だと、自分なりにキャラクターを咀嚼して、『このセリフ、僕だったら』って意見を出したりするんですけど、史実に基づいた物語なので、栗山善助さんが生きてきた足跡をすりあわせるというか、いかに自然に見せるかという作業が現代劇とはかなり違って、こうも難しいのかと思いました」と苦労した様子。
主人公・黒田官兵衛を演じる岡田准一について「背中で見せて、男がほれるタイプの格好良さを持ち合わせた方です。僕は本格的な時代劇というのは初めてで、最初は助けを求める気持ちで殿の背中を見ていたんですが、気が付いたらほれていました。これといって男気全開なシーンとかはないんですけど、自然と引きこまれていった感じですね。もちろん優しくて、紳士で、率先して現場の空気作りをしてくださっている方です。女子的に言えば、ギャップにやられた感じですかね(笑)」とその魅力を語った。
善助という人物の役作りについて「殿を支える家臣団で、武の母里太兵衛(速水もこみち)、きれものの井上九郎右衛門(高橋一生)、その中で僕が筆頭家老として殿の右腕となる設定というのが面白いなって思っています。裏切りが当然とされていた戦国時代でも、殿にとって腹を割って話せる存在であり、ハートの意味で信頼感を持てる人物を演じていけたらなと思っています」と自分の役割を見極めている様子。さらに善助と自分の違うところについて質問が飛ぶと「善助が太兵衛の胸ぐらをつかむシーンがあるんですが、いくら年下とはいえ、僕だったらあんな大きな人の胸ぐらをつかみにはいけないですね、怖くて(笑)」と本心を明かした。
官兵衛に仕える速水もこみちと高橋一生らと一緒にいることが多いという濱田は「みんなで本番直前までふざけたりしています。役をデフォルメして、太兵衛は戦うことしか能がない、日本語がカタコトの戦士で、『おれ、つよい。おれ、まけない』って言ったりとか、クールな九郎右衛門がもしも外国人だったらって『トノ、ナントカデ』って全部英語なまりでしゃべったりしてふざけた遊びをしてます(笑)。僕が別のシーンで、一人で小寺家の御着城に伝令に行くシーンがあるんですけど、御着城のメンバーは誰もふざけてないんです。びっくりしちゃって、御着っていつもこうなんですかって聞いたら、『おまえらだけだよ、ふざけてんのは』って言われました(笑)」と意外なエピソードを明かした。
最後に、今後の意気込みを「年末に忘年会があったんですが、出席されたスタッフさんが口をそろえて『こんなにも出席率がいいのは初めてじゃないか』っておっしゃっていて、それってすごいことだなって思いました。チームワークがいいということを実感できた瞬間で、このすてきなチームワークを、さらに強めて、この勢いを止めずに最終回を迎えられたらなって思います。キャスト同士もスタッフ同士も、とっさのアイデアもどんどん出てきて色もついていくし、みんなの楽しい感覚をずっと続けていけたらなって思います」と力強いコメントで締めくくった。
毎週日曜夜8:00-8:45ほか
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