「美の巨人たち」放送700回！小林薫がイタリアへ!!

芸能一般

2014/05/09 18:33

5月9日(金)に、テレビ東京系にて放送中の「美の巨人たち」(毎週土曜夜10:00-10:30)が、5月17日(土)で放送700回を迎える。放送に先立ち、記念の記者会見が開かれ、番組ナレーターの小林薫が出席した。

同番組は、多くの美術作品の中から一枚の絵や作品にスポットを当て、芸術家がその一枚に塗りこめた秘密やドラマ、謎を探りながら、真相を深く追いかけるドキュメンタリー。放送700回目の『劇的空間！ローマ・ヴァチカン～天才たちが鎬を削った美の響宴～』では、番組ナレーターの小林薫が自らイタリアを訪ね、閉館後のヴァチカン美術館で、ルネサンスを代表する画家ラファエロ・サンティの作品を吟味する。特に、ルネサンス全盛期の1509年から10年にかけてラファエロが描いた「アテネの学堂」は、プラトンやアリストテレス、ピタゴラスら当時を代表する学者たちを絵に配したといわれ、その時代の華やかさを象徴している代表作。同放送では、「アテネの学堂」の中で、ラファエロ自身と対の位置に描かれた女性の謎を解き明かす。

会見に出席した小林は、イタリアに滞在した感想を「当初の予想よりフラットな取材となりましたが、取材ということで特別に入場を許された場所に入れていただいたという得がたい体験がありました。また、普段は自然光のみの礼拝堂で、今回の撮影のためだけに照明をつけていただいて、一般では見られない、明るい礼拝堂見ることができたという貴重な体験をさせていただきました」と満足げな表情を見せた。

新しい発見やローマに対して新たな印象があったかと聞かれると「1週間くらい行っただけでローマやヴァチカンのことを語るのは『お前何者だ』とか言われそうですけれど(笑)、ローマの街には歴史が点在していて、重みを感じました。歴史の上に立っているような感覚なんですよ。でも、知識が足りないので、これをどこにどう結びつければいいのか、壁のようなものを実感しました」とコメント。

また、長期にわたり番組が愛される理由についての質問には、「一つは僕の愛くるしさだと思うんですけど」と笑いを取りつつ、「少しゆるい、テレビ東京らしいスタンスを守り続けていることが良さだと思います。また、一作家や一作品に焦点を当て、作品の背景に隠された秘密を掘り下げる番組はなかったと思うんです。小難しい番組ではないので、幅広い人が見られるとっつきやすさが魅力なのではないかと思います」と回答。今後の目標を聞かれると「僕はやらされているだけなので(笑)」と冗談交じりに答えをはぐらかせた。

「美の巨人たち放送700回記念スペシャル『劇的空間！ローマ・ヴァチカン～天才たちが鎬を削った美の響宴～』」は、5月17日(土)と24日(土)の2週連続放送。後編の5月24日(土)は30分拡大しての放送となる。

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