岡田准一の師弟愛、山下智久の“壁ドン”など、秋公開の注目邦画を先取りレビュー！
夏も終わりが近づき、もうすぐ秋が到来。ことしの秋は、男同士の絆を描く作品や胸キュン恋愛映画など、注目の邦画が盛りだくさん。その中の注目作品を映画ライターによる超先取りレビューで紹介！
第146回直木賞受賞の葉室麟の時代小説を映画化した、役所広司と岡田准一出演の「蜩ノ記(ひぐらしのき)」(10月4日土曜公開)。ある事件を起こし、10年後までに藩の歴史をまとめた家譜を完成させた後に切腹するよう命じられた秋谷(役所)と、秋谷が逃亡しないように監視を命令された庄三郎(岡田)が生活を共にするうちに絆が芽生えていく姿を描く。
監督は、黒澤明監督の下で助監督を務めていた小泉堯史。「博士の愛した数式」('05年)や「雨あがる」('00年)などを手掛けた名匠だ。役所は完成報告会見で「小泉監督と仕事ができる喜びを感じた」と語り、岡田も「小泉監督の下で侍を演じられるのがうれしかった」と大御所監督と仕事ができたことに感慨深げな様子だった。
■映画ライターの馬場英美氏による「蜩ノ記」見どころレビュー
「理不尽な命令にも文句を言わず、武士としての信義を貫く秋谷の誇り高い生きざまは、今の日本人が失ってしまったもの。家譜を完成させた後の秋谷を見詰める庄三郎の寂しげな瞳も印象的で絆の大切さを教えられる」
もう一作品は、山下智久演じるツンデレ英語教師・ハルカと、クールな女子高生・ゆに(小松菜奈)の秘密の恋を描く「近キョリ恋愛」(10月11日土曜公開)。劇中では、ハルカがゆにを“壁ドン”したり、他の生徒がいる中、教壇の下で隠れて見つめ合ったりするなど、胸キュン間違いなしのドキドキシーンが満載！
■映画ライターの馬場英美氏による「近キョリ恋愛」見どころレビュー
「誰にも知られてはいけない秘密の恋に、今恋をしている人、恋に憧れている人、この設定に共感できる人なら素直に泣けるはず。それより何より美し過ぎる山下智久と、仏頂面がキュートな小松菜奈の胸キュンシーンが満載で、そのまぶし過ぎる姿にぐっと心をつかまれます！」
この2作の他にも、愛を知らない少女が女へと目覚めていく姿を描く、市川由衣＆池松壮亮出演の「海を感じる時」(9月13日土曜公開)、大泉洋、染谷将太らがワイン作りを通して心を通わせていく「ぶどうのなみだ」(10月11日土曜公開)、瑛太と松田龍平のコンビが街のトラブルを解決する「まほろ駅前狂騒曲」(10月18日土曜公開）などバラエティーに富んだ作品が公開を控える。芸術の秋、映画を見ていろいろな世界をのぞいてみてはいかが？
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
「近キョリ恋愛」10月11日(土)公開
「海を感じる時」9月13日(土)公開
「ぶどうのなみだ」10月11日(土)公開
「まほろ駅前狂騒曲」10月18日(土)公開
