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話題作「花宵道中」の原作者・宮木あや子氏×テーマ曲・黒色すみれの妖艶対談!【後編】

2014/11/15 15:44

映画「花宵道中」の原作者・宮木あや子氏と主題歌アーティストの黒色すみれによる対談が実現!
映画「花宵道中」の原作者・宮木あや子氏と主題歌アーティストの黒色すみれによる対談が実現! (C)2014 東映ビデオ

(『話題作「花宵道中」の原作者・宮木あや子氏×テーマ曲・黒色すみれの妖艶対談!【前編】』より続く)

――ちなみに次回作への展望などはありますか?

宮木:今、テレビ局を舞台にした作品の連載をやっていて、来年の夏に本が出る予定です。他にも先々まで書く題材が決まっているので、何を書きたい、とかじゃないんですよ。そんな中でも、今一番書きたいと思っている題材は取材が大変そう…。資料が全然残っていないので。資料集めが難しいから、5年とか10年単位での計画になりそうですね。あとは知人に『誰も書いてないから宮木さん書きなよ!』って言われて書くことにした題材もあります。

ゆか:働きますね~。売れっ子だ!

――宮木さんと黒色すみれさん。仲がいいというのは伝わってきましたが、原作者・アーティストとしてのお互いの印象は?

ゆか:出会ったきっかけは、宮木さんが私たちの演奏会に来てくれてからです。私たちの女性ファンの方はオシャレをしてきてくださること方々が多いんですが、その中でも宮木さんは群を抜いてただならぬオーラを放っていました。これは、ただものじゃないと。お忍びで業界の方が見に来てくださることもあるので、女優さんとか、表に出る仕事の方じゃないかなと思っていて。その日に小説家さんだって共通の友人から紹介していただいて、「なるほどな~」と思いました。宮木さんは非常にたくさんの“仮面”を持っている方なんです。よく、宮木さんという作家について話すとき“A面とB面”という表現を使われることが多いんですが、それがしっくりくる。

――A面、B面ってどういうことですか?

ゆか:私たちが最初に読んだのは「官能と少女」で女の子同士のラブを描く“百合”っぽい感じのストーリーだったので、宮木さんの作風はエロティック、きれい、そういうイメージでした。2冊目に読んだ「婚外恋愛に似たもの」は、アイドルの男の子たちのおっかけをしている住んでいる世界の違う女性たちがひょんなことから出会って一緒に応援していく、というコミカルな話で全然テンションが違うんです。痛快なコメディータッチの作品で、文章というか言葉の選び方も全然違うんですよね。「花宵道中」とか歴史物は丁寧に書かれているんですけど、もっとザクザク読めてしまう感じ。A面は深く深く掘っていくけど、B面は一気にサクっと読める、みたいな。その切り替えがすごいですよね。だから読者が楽しむこと、つまり客観的に自分という作家を見ることのできる人なんだろうなと思います。“商業作家”という面を強く持っている人だなと思います。

宮木:私は出不精なんですが、初めて行ったライブも地元に彼女たちが来たから行ったんです。ライブ当日の朝に地元に来ることを知って、「このライブに行きたい」と夫を誘って2人で行きました。デビュー当時からずっと知ってはいたんです。'04年、'05年あたりに私が働いていた店に、当時は知り合いじゃなかったんですけど彼女たちが来て、「あんなかわいい子がいるんだ、いつかお近づきになりたいな」ってそのときに思って。その後、私が小説家になって、作風も彼女たちのファンが気に入ってくれるような作風だよなあ~と思いながら、なかなか黒色すみれと私の小説の共通のファンが現れず…。でも、ライブに行ったら偶然、共通のファンが来ていて紹介してもらって仲良くなりました。翌日、彼女たちが経営していた喫茶店に行って、CDを買ったんです。その後、共通の知人を通して急接近しました。今回は「ラピスラズリ」という本当にいい曲を作ってくれたなと思いましたし、最初に聴いた時は泣いちゃいました。でも、インスピレーションだけですっとできた曲じゃなくて、監督と話し合って試行錯誤しながらできた曲なんだなと。その苦労を全然感じさせない曲なんですよね。無理して作った感じはしませんでした。

ゆか:苦労しました(笑)。提出して、直して、大変でしたけどとにかく宮木さんのお役に立ちたい一心だったかな。

――では最後に、あらためて「花宵道中」の見どころを教えてください。

宮木:濡れ場は確かにすごいけど、それだけではないということです。いま、現代で好きな人と一緒にいられることが奇跡だなと思うだろうし、原作を読んだらより強くそう思うでしょう。あまり声に出して言いたくないけど、そういう思いで「花宵道中」を書きました。それを言わないと「濡れ場が見どころです」の一言で片づけられてしまうから(笑)。

ゆか:そうですね、特に濡れ場が注目されているから。でも、この前の東京国際映画祭の上映でも女の子受けがすごく良かったですよ!

さち:時代劇映画だからといってためらわず、見てほしいです。今と同じ心を持っていて、恋する心は当時も今も一緒だから共感できると思う。とりあえず見ていろいろなことを感じてほしいです。私自身も恋っていいなって思いました。

ゆか:ラブシーンがイチオシではあるんですけど、それだけじゃないものがあるから、ぜひ見てください。私たちのエンディングテーマが終わるまでが一つの作品(映画)になっています。きっと恋人がいる人は恋人を大切にしようと思えるだろうし、恋人がいない方は自分も恋人がほしいなって思ってもらえるような映画だと思います。あとは安達祐実さんの美しさを楽しみに見に行ってほしいですね。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「花宵道中」
新宿テアトル他にて、全国ロードショー中

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