「ウロボロス―」まばたきしない生田斗真と毛穴で演じる小栗旬!?
刑事のイクオ(生田斗真)と幼なじみでヤクザの竜哉(小栗旬)がひそかに協力し、悪を裁いていくドラマ「ウロボロス~その愛こそ、正義。」。第2話まで放送され、視聴率は初回が11.5%、第2話が12.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)が右肩上がり。好調の理由と第3話の見どころを佐野亜裕美プロデューサーに聞いた。
――連続ドラマで視聴率が伸びることが少ない中で、第2話でなぜ伸びたと思われますか?
佐野「第1話はストーリーの面白さではなくて、キャラクターの紹介が中心になってしまったのですが、第2話ではキャラクターを踏まえた上で、ようやく話が動き出せたので、(視聴率が)伸びたのかなと思います。1話より2話の方が面白かったと言ってくれる人が多かったし、作っている自分たちもそうだったので。徐々にキャラクターが動き出したというのと、ストーリー的に分かりやすかったのも伸びた要因だと思います」
――1話放送が終わり、2話は伸びるな!という手応えはあったのでしょうか?
佐野「そうですね、『2話は伸びてくれないと困る!』とは思っていました(笑)。2話では、2話からでも見ても分かるように、これまでのあらすじを付けました。これは最終話までやっていきたいと思っています。どうしても、1話、見逃してしまうこともあるじゃないですか? 見逃してもついてきていただけるように、なるべく丁寧に描いていきたいと思っています。情報が詰め込まれている話ではあるんですけど、話自体はシンプルで、イクオと竜哉が復讐(ふくしゅう)していくという話なので、途中から見ていただいても、話数、話数で楽しめるような工夫はしています」
――視聴率が伸びたと知り、現場の様子はいかがだったのでしょうか?
佐野「1話の視聴率は自分たち的にはもうちょっとだったんですけど、現場のテンションは全く下がらなくて。むしろ、私が落ち込んでたら、『何落ち込んでるんだよ?』という空気を出していただいていたので、そこはすごくありがたかったです。そんな中、2話で数字が上がったときは皆さん喜んでくれました。『視聴率は気にしないようにはしたいけど、ちょっとずつでも見てもらえるようにしたいよね』と話しました」
――1月30日(金)放送の第3話の見どころを教えてください
佐野「自分たちのドラマをこういう言い方はしたくないんですけど、本当に面白いんですよ(笑)。面白いポイントは、1つ目はイクオと竜哉が割と2人で行動するんです。2人で、ある敵にきちんと向かい合って倒すというストーリーになっているので。2つ目は結子先生(広末涼子)が殺された20年前の事件にまつわる真相が明らかに。2人が、あの日逃げた4人の男の正体を知ることになります。あと、注目してほしいポイントが、雨に打たれるシーンでイクオがまばたきしないんです! これ、本当にすごいくて…。実は小栗さんが一緒に芝居をする場面だったんですけど、初めに小栗さんが撮影をしたんですよ。その後に、生田さんがまばたきしない芝居をしたので、『俺、もう1回やり直したい!』と言って撮り直してました。その、撮り直した小栗さんの芝居もまたすごくよくて。小栗さんの芝居を見た監督が『小栗旬は毛穴で芝居をする役者だなー』と言ってました。2人の芝居合戦も注目していただきたいです」
「本当に確実に3話から面白くなっていきます!」と断言していた佐野P。物語の面白さはもちろんのこと、生田、小栗の芝居合戦もこれから注目してみてほしい。
○第3話のストーリーは…
ホームレスが何者かに殺される事件が発覚。本庁主導で捜査が行われる中、イクオと美月(上野樹里)は独自に聞き込みを行う。すると、最初の2件は被害者が防寒着を脱がされシャツ1枚で発見されていたことを知る。そんなとき、聞き込みをしていた公園で新たな襲撃事件に遭遇。イクオが犯人を逮捕するも、けがをしたホームレスは姿を消す。一方、竜哉(小栗旬)は20年前の結子先生殺害事件の夜に銃創を負った男のことを調べていた。
毎週金曜夜10:00-10:54
TBS系で放送