ニャニャニャンと!? 話題の「飛び猫」写真の撮影裏話
3月5日放送の「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)内のコーナー「流行ウォッチ!イマ知る」などで紹介された、猫がジャンプする躍動的な姿を捉えた「飛び猫」写真が話題を呼んでいる。連写機能を使わず撮影するという「飛び猫」をはじめ、離島などに出向き4年間撮りためた猫写真130点を収録した「飛び猫」が人気の写真家・五十嵐健太氏に撮影エピソードなどを聞いた。
――今回の写真集は10万点近くの作品の中からのセレクトだそうですが、ポイントは?
写真の前後の流れやストーリー性を重視して絞り込みました。例えば、子猫(写真2)が成長した姿(写真3)を後のページで紹介していたりと、短編集のようなイメージも意識して構成を考えました。何度も読み返していただくと色々な発見があるはずなので、そういう部分も楽しんでいただければと思います。
――写真集に紹介されている中で、飛んでいる時と顔が違うように見えるけど、実は同じ猫です、という写真があれば教えてください。
表紙の猫(写真1)と菜の花をバックにした猫(写真4)は実は同じ猫なんです。かなり印象が違うと思います。
――その表紙の猫をはじめ、ジャンプする瞬間の真剣な表情がなんとも魅力的ですが、どの猫も真顔だなということは最初から気付かれたのですか?
最初のころは、猫の横から撮った写真が多かったので、気が付きませんでした。気が付いたのは意外と最近です。
――撮影に成功するまで1週間かかったという、船と船の間をジャンプする猫の写真が、五十嵐さんが「飛び猫」写真を撮り始めたきっかけだそうですが、他に思い出深い撮影は?
青空バックの写真(写真5)を撮ったときは大気が不安定で、前日までの天気予報も悪かったんです。でも、ダメもとで向かってみたら、運良くとてもきれいに晴れていて、無事に撮ることができました。
次の日はたくさん雪が降ったので、本当にタイミングが良かったです。1日ずれていたら悪天候で船が欠航して戻れなくなっていたところでした。
――これまで、撮ろうとした猫がジャンプに失敗してしまった!ということは?
大人の猫はなかなか失敗することはないのですが、子猫などは目測を誤って到着地点に届かないで落ちてしまうことはあります。高さはあまりないところをジャンプしているので、ケガはしないようなのですが、ちょっと痛そうです。
発売中
1200円(税別)
発行KADOKAWA