高梨臨が桃栽培農家に 「地域のみんなで作っています」
2016年公開の映画「種まく旅人～夢のつぎ樹(仮)」の製作記者会見が行われ、朝ドラ「花子とアン」でヒロイン・花子（吉高由里子）の親友・醍醐亜矢子役でブレイクし、本作で主演を務める高梨臨が、佐々部清監督や共演の斎藤工らとともに登場した。
本作は、農業など第一次産業に携わる人々をテーマにした「種まく旅人」シリーズの第3弾。第1弾はお茶農家を描いた2012年公開の「種まく旅人～みのりの茶」（出演：陣内孝則、田中麗奈）、第2弾は玉ねぎ農家と海苔漁が描かれた2015年公開の「種まく旅人～くにうみの郷」（出演＝栗山千明、桐谷健太、三浦貴大）だった。いずれも、農業や漁業の現場で働く若者と、そこへやってきた官僚との交流を軸に描かれている。
第3弾となった本作は、岡山県赤磐市が舞台。「―夢のつぎ樹」の製作は、2005年に4つの町が集まって誕生した同市の市制10周年記念事業にもなっている。そんな赤磐市の、桃畑をはじめとした自然あふれる田園風景をバックに、桃栽培に奮闘する主人公・片岡彩音（高梨）と農林水産省職員・木村治（斎藤）の交流が描かれる。
女優の夢をあきらめて田舎へ戻り、今は市役所職員として働く彩音だったが、病に倒れた兄に変わって桃の栽培をひと夏の間だけ手伝うことに。しかし兄はそのまま帰らぬ人となり、彩音は桃の新種「赤磐の希望」を新種登録するという兄の夢を引き継ぐ決意をする。そんな中、東京から農林水産省の職員・木村が桃の栽培についてのレポートを書くためにやってくる。木村と時間を過ごすうちに彩音は、一見お気楽な彼の別な一面を知り、自分自身も少しずつ変わっていく。そんなある日、農水省から新種登録の結果が送られてくる…というストーリー。
彩音の“職場”でもある赤磐市役所で行われた製作記者会見では、高梨が「岡山に来るのは初めてです。撮影が始まって、地域のみなさんがあたたかく迎えてくださって、皆さんと一緒に作品を作っている毎日です。素敵な作品ができるよう毎日頑張って撮影に臨んでいます」と元気にあいさつ。斎藤も「映画というのは残酷なくらいそこの空気が作品に映し出されるので、この赤磐で撮影できるというのは幸せです。あこがれの佐々部組で、この環境で撮影に参加できることを光栄に思っています」と意気込みを語った。
また、監督を務めた佐々部氏は、高梨とは今回が初タッグ。佐々部氏は「高梨さん、斎藤さんという僕にとってフレッシュな俳優陣と仕事ができる事が楽しみです。今までにも下関や広島など、地域に根差した作品を撮影したことがあります。今回はこの岡山で撮影できるということで、今後は全国制覇を狙っています。まずはこの赤磐の方に喜んでもらえる映画にしたいと思っています」とあいさつし、会場を沸かせた。
製作記者会見には、作品の舞台となった赤磐市の友實武則（ともざねたけのり）市長のほか、種まく旅人シリーズ第1弾の舞台・臼杵市の中野五郎市長、エグゼクティブプロデューサーの北川淳一松竹撮影所代表取締役社長らも出席。撮影地である赤磐市の友實市長は「すばらしい作品を作っていこうと地域が一丸となっている。」と期待を寄せている。映画「種まく旅人～夢のつぎ樹（仮）」は2016年公開予定。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
出演＝高梨臨、斎藤工ほか
監督＝佐々部清
製作＝北川淳一
公開＝2016年
