3周年ツアー完走！19歳新山詩織は“今ここにいる”
'16年2月10日(水)に20歳の誕生日を迎えるシンガーソングライター・新山詩織のアーティストデビュー3周年記念ツアー「19」。12月19日に東京・EX THEATER ROPPONGIで行われた、アンコールを含め24曲を歌い上げる白熱のライブに潜入した。
今回のツアーは、12月5日の宮城・仙台HooKを皮切りに、12月12日の北海道・札幌COLONY、12月19日東京・EX THEATER ROPPONGI、12月23日の福岡・DRUM SON、12月26日の愛知・ell.FITS ALL、そして最終日12月27日の大阪・umeda AKASOと全国6都道府県で6公演が行われた。
東京公演では、開演と共にポール・ウェラーの「Foot of the mountain」が流れ、バンドメンバーが登場。最後に新山がステージに上がるや深々とお辞儀して開幕した。1曲目、新山自身メジャーデビュー前から大切にしているという曲「Looking to the sky」から始まった。
白を基調とした衣装にピッタリの爽やかなギターサウンドと心地よい歌声が、冬の六本木に爽快感あふれるメロディーを奏でた。
かと思えば一転して2曲目にロック調の「Dear friend」を持ってくるあたりが新山らしい。カラフルな色合いのライトアップの中、ノリノリの演奏で歌唱。ファンは恒例になっている白いタオルを振り回すしぐさで歓声を送り、一気に会場のボルテージを上げた。
随所に“詩織コール”が飛ぶ中、「ひとりごと」「sunny day」をパフォーマンスし、初MCタイム。新山は「新山詩織アーティストデビュー3周年ツアーにようこそ。きょうは新しい年を迎える前に、皆さんですてきな1日にしましょう。盛り上がっていきましょう！」とあいさつし、「フィルム」「今 ここいいる」を披露した。
そしてここからが新山の真骨頂。アコースティックギターを手に、慎重にチューニングを確認し、ソロでギターを奏でる。そう「絶対」だ。イントロを奏で、一呼吸置いてゆっくりと歌いだす新山の奇麗な歌声に、観衆はうっとりを聴き入る。
最初のサビでサポートバンドの力強い演奏が加わると、感情を爆発させるかのように新山の声に力強さが増していく。
続けてギターソロで始まったのは、'12年12月12日に発表した彼女の“エピソード0”シングル「だからさ」。新山が初めて制作したオリジナル楽曲で、グランプリを受賞したオーディションでも歌われた曲だ。
アーティストデビュー3周年にふわさしい曲とあってか、普段以上に感情をたっぷりと込められた歌に、思わず目を潤ませるファンの姿も。最後まで新山のギターのみでパフォーマンスされ、会場中を温かい空気が包み込んだ。
感動の拍手が鳴りやまない中、続いて「大丈夫だって」も新山のギターのみ。「良かったら手拍子お願いします」の一言で、観客が拍手で楽曲を力強く後押しした。
その後のMCで、新山は「『だからさ』を2012年12月12日に出してから、あっという間に3年がたってしまいました。来年にはハタチになります。早いですね(笑)。『だからさ』を出したときから一緒にここまで歩んできた人。一緒の日々を過ごした人も目の前にいるのかなと思いながら歌っていたら、胸にこみ上げるものもありました。
今回このツアーが私にとって10代最後のライブツアーになります。一番始めのころは何もかも全てがゼロからのスタートで、がむしゃらに必死に歌っていた姿が自分でもものすごく残っていて、そんなときから一つ一つ日々を重ねてきて、たくさんの出会いがあって、その出会いが私を成長させてくれるパワーに変わって、今こんなにたくさんの人たちの前でステージに立たせてもらっています。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。
来年ハタチを迎えて私の中でも変わっていく気持ちや思いがたくさんあるんじゃないかと思います。でも『だからさ』を家のリビングで、一人で作ってギターを弾いていたころの素直な気持ちは忘れずに大切に持っていきたいと思うし、それをストレートに皆さんに伝えていきたいと思っています。こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。感謝の気持ちを込めてキーボードと一緒に歌います』」と語った。新山はこみ上げてくる思いを言葉にし、キーボードと2人で「ありがとう」を思いを込めて歌い上げた。
その後「たんぽぽ」「午後3時」「好きなのに」「分かってるよ Band ver.」をしっとりと歌った。そして新山は「ここからフルバンドに戻ってやっていきましょう！」と言いながらサポートメンバーを紹介し、「気まぐれ」「シャボン玉みたいに」など、バンドサウンドで立て続けにパフォーマンスした。
さらに「皆さんで一緒に歌ってください！」の掛け声とともに“バンマス”を務めたキーボードの流れるようなピアノサウンドに載せ、メジャーデビュー曲「ゆれるユレル」を披露。「あっという間に最後の曲になってしまいましたね」という新山の言葉で、観客から「えー！」という声がこだまし、「Winding Road」を熱唱した。
新山がステージから降りたと同時に巻き起こった「詩織コール」のアンコールに応え、すぐさま再びステージに上がった新山はラフなTシャツスタイルに“お色直し”し、「Hello」を演奏。曲中の「ハロー、グッバイ」という箇所では「皆さんの声も聴きたいんですけど、いいですか？」と煽り、観客が一斉に合唱。そして本当のラストソング「Don't Cry」をノリノリで披露し、「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも新山詩織をよろしくお願いします」と深々と礼をして、幕を閉じた。
大人でも子供でもない“19の新山詩織”の魅力が詰まったライブツアー。デビュー3周年、20歳へ向かい成長し続ける新山の進化は絶対に止まらない。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
12月19日東京 EX THEATER ROPPONGI
【セットリスト】
M1:Lookin to the sky
M2:Dear friend
M3:ひとりごと
M4:sunny day
M5:フィルム
M6:今 ここにいる
M7:絶対
M8:だからさ
M9:大丈夫だって
M10:ありがとう
M11:たんぽぽ
M12:午後3時
M13:好きなのに
M14:分かってるよ Band ver.
M15:気まぐれ
M16:シャボン玉みたいに
M17:しおりのR&R
M18:Everybody say yeah
M19:ありったけの愛
M20:現在地
M21:ゆれるユレル
M22:Winding Road
En1:Hello
En2:Don't Cry
新山詩織 20th Birthday Live「20」
日程：'16年2月14日(日)
時間：開場昼4:30/開演5:00
会場：東京・渋谷CLUB QUATTRO
チケット一般発売日：'16年1月31日(日)
チケット代金：オールスタンディング4500円(税込)
※入場時ドリンク代別途必要
新山詩織7th Single「隣の行方」
'16年2月10日(水)発売
新山詩織オフィシャルHP
【HP】niiyama-shiori.com
