山本彩「卒業した後も一生歌っていきたい」
5月11日に発表された「第88回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」で、連続テレビ小説「あさが来た」(NHK総合ほか)の主題歌「365日の紙飛行機」を担当したAKB48が「ドラマソング賞」を受賞した。
同曲は、AKB48の42枚目シングル「唇にBe My Baby」のカップリング曲で、NMB48・山本彩が兼任するAKB48で初めてセンターを務めた。
今回は発売中の「週刊ザテレビジョン20号」で紹介しきれなかった山本彩のコメントを全文掲載する。
――ドラマソング賞の受賞おめでとうございます! 今回は同曲でセンターを務めるなど思い入れの深い曲になりましたね!
自分がセンターを務めさせてもらえたことは、すごくうれしかったし、光栄でした。また、その曲が朝ドラの主題歌になって、たくさんの方に見ていただけたことも、本当にありがたく感じています。
ドラマが放送されている時から、いろんな方にうれしい言葉をたくさん掛けていただきましたが、こういう形で表彰されたことは、すごくうれしいです!
――この曲を通じて、ドラマのスタジオにも訪問されたんですよね。
そうなんです。ドラマのセットの中で歌ったり、紅白歌合戦で出演者の皆さんと共演も果たせました。また、主演の波瑠さんに直接インタビューする機会をいただき、「いつもあさの行動力に励ましてもらっています」とお伝えすると、波瑠さんから「『365日の紙飛行機』を聞いて、私も頑張ろう!って、思えるんです」と言っていただき、エールの交換をすることができたんですよ!
この曲は自分がグループを卒業した後も一生歌っていきたいと思える曲になりました。そんな曲に出合えたことは本当に財産だと思います。また、これからもこの曲を通して元気を届けていきたいですね!
――AKB48として初めて“朝ドラ”の主題歌となりましたが、読者からは「この曲を聞くと『あさが来た』を思い出す!」という声が多数寄せられています。
初めてドラマのオープニングで曲が流れたのを見た時、なかなか実感が湧かなくて、すごく不思議な感じでした。その後、たくさんの方から「この曲を聞くとドラマを思い出すよ」という言葉をいただいて、すごくうれしかったし、実は私も同じように思い出すんですよ。歌番組などで歌うときも、イントロが流れた瞬間にドラマの映像が浮かんでくるんです。
ちなみに、レコーディングの時、スタッフさんに「これで日本の朝が始まるから!」と言われて、結構プレッシャーに感じてました(笑)。でも「そういう気持ちでやらなければいけないな!」と、爽やかにそして、エネルギーが湧いてくるよう、力強さも感じてもらえるよう意識しながら歌っています。
――ちなみに、今回の朝ドラは歴代最高の視聴率をたたき出し、話題を集めましたが、ご覧になっていましたか?
もちろんです! 内容が深く、毎回泣きそうになりながら見ていました。15分じゃ足りないっていうくらい(笑)。1話ごとに、人生において励みになるような名言が詰まっていて、それが私の活力にもなっていました。
五代さん(ディーン・フジオカ)が亡くなる直前、群れの中で最初に海に飛び込む勇敢なペンギン、“ファーストペンギン”が教科書に載っていたことが分かったシーンは、一番印象に残っていますね。自分も“ファーストペンギン”のようになりたいな、挑戦していかないといけないな、と考えさせられました。
――信念を貫く主人公のあさに関しては、どんな印象をお持ちになりましたか?
あさは理想の女性像ですね。周りにどう言われようと、自分が思ったことを貫いていく姿勢には憧れます。私は周りの意見を聞くと「それもそうかな!?」って思ってしまいがちなので…(笑)。あさのように判断を下すのは難しいですけど、周りの意見に耳を傾けながらも、決断する時は自分でしっかり決断できる女性になっていきたいです。
――グループでは実践できているんじゃないですか?
いえいえ! 私は「こう言って、こう思われたらどうしよう…」とか考えてしまうので、グループ内で注意することはあっても、叱ったりはできないんですよ。だから、あさは潔くてカッコイイなって思います。
やっぱり、引っ張っていく人が優柔不断だと付いていけないと思いますので、つくづくリーダージップは大事だなって考えさせられました!
――なるほど。ちなみにこれからの目標は?
将来的には、シンガーソングライターとしてやっていきたいと考えています。ただ、グループにいる間はグループのために貢献したいので、例えば自分が作った曲がグループの楽曲になったらいいなぁ、と。そういうふうになっていけば自分がグループにいながら成長もできると思うんです。だから今は、楽曲提供を目標の一つにしています!
カップリング曲として「365日の紙飛行機」を収録
キングレコード
1646円(税込)