柿澤勇人×松下洸平、恋人との運命的な出会いを公開!
6月6日(月)より東京公演がスタートするミュージカル「ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~」の稽古風景が、マスコミに公開された。
本作はアメリカの伝統的アーティスト、キース・ヘリングの31年の短い生涯を、心揺さぶるロック&ポップミュージックで描く。'03年にニューヨークのオフブロードウェイで初演され、アメリカ以外の国で上演されるのは今回が初となる。
日本版の演出を手掛けるのは、キースと縁があるという岸谷五朗。岸谷が'93年より継続しているHIVと闘う子どもたちの支援活動「Act Against AIDS」の最初のシンボルとなったのが、キースの描いたイラストだったという。
岸谷は作品について「キースは31歳で、人生これからの時に亡くなりました。彼はたくさんの作品を残し、駆け抜けた人生は魅力的です。彼が亡くなる2年前から物語は始まって、過去を回想しながらさかのぼっていく'80年代のニューヨークを舞台にした作品です。
振り付け、楽曲、歌が多い作品で、振り付けを全部新しく作っているので、非常に時間が掛かっています。やっと一幕が終わったところで…非常に丁寧に作っています。いい感じで遅れています」と苦笑い。
主演のキースを演じる柿澤勇人は「まだ二幕に差し掛かった段階なので、全貌が分からない状態です。(キャストは)熱いやつらが集まっているので、そのエネルギーが集まれば'80年代のいろいろな物が混在した時代のエネルギーみたいな物が映し出されるのではないかと思っています」とコメント。
キースのアシスタント役の知念里奈は「すごく楽しいですね。『岸谷さんは、こういうふうに演出するんだ』と思いながら、稽古しています。皆さんそれぞれの個性があるので、伸び伸びとやらせてもらっています」とニッコリ。
ほか、平間壮一はキースの友人でカメラマン・ツェン・クワン・チー、松下洸平はキースの恋人でDJ・カルロスに扮(ふん)する。「本当に楽しいです! 自分たちのチームワークが、大いに舞台上に出るんじゃないかなと思っています」(平間)、「稽古が部活みたいになっています(笑)。
みんなで集まって、朝は体操から始まり、ストレッチをしたりアップして、みんなで汗かいて…久しぶりにこんな感じを味わいました。それから、五朗さんがすごく褒めてくれるんです!(笑)。役者のモチベーションを絶対下げない演出をしてくださるんです。今のところ、怒られたことないですね」(松下)と、稽古の様子を明かした。
また、今回の稽古では本作で一番のパワフルなナンバー「PARADISE」などが公開された。ディスコを舞台に客が激しいダンスを繰り広げる中、キース(柿澤)とカルロス(松下)が運命的な出会いをするシーンを披露。
さらに、先日亡くなった演出家・蜷川幸雄さんの話になると、岸谷は「ショックを受けていない演劇関係者は、たぶんいないと思います。僕も子どものころからずっと見ていたので…。演出家はたくさんの不可能な事があって、それを具現化していく仕事だと思いますが、それを物ともせず可能にしてきた。
国境を越え、言葉の壁を越えやってこられて、勢いがありましたね。本当に演劇の神様になられましたけど、(蜷川に)見られて恥じない作品を作りたいと思います」と語った。
最後に岸谷は「非常にはじけた、生きるために駆け抜けたキースの勢いのある'80年代のニューヨークをミュージカルにした作品です。ぜひ、皆さんにも元気を与えられるような作品にしたいと思います」と作品をアピール!
東京公演:6月6日(月)~6月22日(水)シアタークリエ
大阪公演:6月25日(土)~6月26日(日)森ノ宮ピロティホール
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