歌で心を一つに!天才子役・横山歩の演技が話題に
8月18日に放送された「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系)の第6話で、ハジメを演じる天才子役・横山歩の演技がSNSなどで大きな話題に。
本作は尾野真千子と江口洋介が、捨てられた子供の親になろうと奮闘する梅田美奈と信次の夫婦を演じ、「本当の家族とは何か?」という普遍的な問いを遊川和彦の脚本で投げ掛けるホームドラマ。
不器用ながらもどんどん母親らしくなり、何とかしてハジメに愛を伝えようとする美奈、常に全力で家族を愛そうとする信次、そしてゆっくりだが着実に一歩一歩心を開いていくハジメの3人による新しい愛の形は、回を追うごとに視聴者の心にじんわりと染み渡り、ファンを増やしている。
第6話では、ハジメが幼稚園に入る日がやってきた。美奈と信次は準備に追われつつも幸せな思いとハジメがうまくなじめるかで複雑な心境。それは、突然自宅を訪ねてきた真知(余貴美子)から「このまま何事もなければ特別養子縁組が確定するだろう」と言われても、心は完全に晴れないほどに。
心配をよそにハジメは幼稚園初日を無事に終えるが、帰り際「“キモイ”って何?」といきなり美奈に聞く。美奈はハジメが誰かにその言葉を言われたのではないかと心配するが、他の子が言われていたから気になったのだそう。
少しだけホッとした美奈はその意味をそっと伝えるのだが、後日心配していたトラブルが発生する。呼び出しを受けてハジメを迎えに行った美奈は、園児の間でいじめがあることを知らされる。ハジメはそのいじめっ子を止めるため、もみ合ううちに、押し倒してしまったのだそう。
ハジメはいじめを止めようとする正義漢の強い子であることが分かった美奈だが、ハジメの方は自分が悪いことをしたつもりはなく「僕は悪いことをしたの?」と、相手方に謝る信次と美奈に問い掛ける。さらに、「また(いじめが)起きたらどうしたらいいの?」というハジメの純粋な疑問に、美奈らは答えられない。
結局、2人はハジメを信じて、ハジメの判断に任せるという決断をし、それを彼に伝える。2人の決意を受け止めたハジメは、何かを悟った様子だった。
そして迎えた老人ホームの訪問おゆうぎ会。幼稚園のみんなと合唱をするハジメは、自分の後ろの列で、バレないように弱い者いじめする男の子たちを見つける。しばらくこらえていたハジメだが、やはり正義感が勝り、ハジメは地面を足でドンと踏みしめ、演奏が中断させる。慌てる幼稚園の先生をよそに、いじめっ子2人の手を引っ張って先生の所に連れて行く。
ハジメはそこで彼らがいじめをしていたことを告げるでもなく、先生に「3人でピアノを弾かせてください!」と頭を下げる。あっけにとられるいじめっ子たちと先生、そして老人ホームの人たちを尻目に、ハジメは「白鳥」を演奏。
「世の中にはきれいなものがあふれているんだよ」と、ピュアな目で真っすぐいじめっ子たちと見据えて言い放ち、最後にはドレミの歌を梅田ファミリーや園児たち、老人ホームの入居者たちと一緒になって歌い上げるという、“神対応”を披露した。
このシーン、台本がそうと言われればその通りだが、横山の演技は台本うんぬんでは計り知れないエネルギーとリアリティーがあった。大人たちに訴えかける目、そして実に繊細な役柄を丁寧に演じ切る抜群の演技力は、やはり天才子役と言われるそれだ。
当然、オンエア中にはSNSでも「横山歩くんの演技力凄すぎ!」「横山歩くんの演技すごい!まだ8歳なのに」「ハジメに音楽の才能があるというより横山歩君が天才的」「歌もうまい」など、その大人顔負けの素晴らしい演技を絶賛するコメントが相次いだ。
これまで、感情を抑え込む演技をしていたため目立たなかっただけかもしれないが、ハジメの“自我”が覚醒しつつある今、さまざまな表情を演じ分ける横山の一挙手一投足に注目してほしい。
そんな第6話は本当の母親と名乗る人物がハジメを取り戻したがっていることを真知から知らされ、ハジメと関係のありそうな女性が梅田家に現れたところで終了。
ようやく一つになった梅田家、美奈&信次の家族たちに待ち構える新たな“運命”。果たして本当の母親とは誰なのか、なぜハジメにひどいことをしたのか、そしてハジメと美奈、信次の運命は?
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系で放送