長塚圭史×古田新太の舞台「ツインズ」初放送
10月29日(土)昼5時30分よりWOWOWライブで、昨年12月に上演された長塚圭史作・演出の舞台「ツインズ」を放送する。
'05年上演の話題作「LAST SHOW-ラストショウ-」から10年の時を経て、長塚圭史と古田新太が再びタッグを組んだのがこの「ツインズ」だ。
'02年の「マイ・ロックンロール・スター」、第13回読売演劇大賞「優秀作品賞」を受賞した「LAST SHOW―」、'08年の「SISTERS」と、長塚が作・演出しパルコ劇場で上演した作品はいずれも高い評価を得た。
長塚がパルコ劇場のために書き下ろした4作品目となる今作は、近未来を思わせる日本を舞台に、残酷でユーモラスな“寓話”を描き出す。
10年ぶりに長塚とタッグを組んだ古田の、「長塚圭史の描く“嫌な家族の話”が見たい」というひと声からスタートしたという今作。
長塚は「すでに日本の安全神話は崩壊しているのではないか。また家族というものもすでに幻想と化しているのではないか」という視点から、近い将来日本で起こるかもしれない“日常風景”を紡いでいく。
出演は古田の他、多部未華子、りょう、石橋けい、葉山奨之、中山祐一朗、吉田鋼太郎という豪華かつ強力なメンバーがそろう。どんな過酷な状況に置かれても生き抜いていく人間のしたたかさと滑稽さ。そこにほのかな希望が見えてくるはずだ。
【ストーリー】灰色の空に、雲が流れていく。大きな窓から大海原が見渡せる海辺の一軒家。この家に、ある日東京からハルキ(古田新太)と彼の娘、イラ(多部未華子)がやって来る。そこには、ハルキの兄、リュウゾウ(吉田鋼太郎)を中心に、一家が暮らしている。
トム(中山祐一朗)は、海に潜り魚介類を捕らえてきて、一家のために手料理を作る。ローラ(りょう)はリュウゾウの年老いた父親の介護をしている。
また、双子を出産したばかりのユキ(石橋けい)とその夫、タクト(葉山奨之)も同居中だ。ハルキとイラの訪問により、この一見平和な世界の何かが”おかしい”ことが分かってくる。
食卓に並ぶ料理を頑として食べないタクト、常に金属バットを持ち歩き、イラを監視するハルキ…。混沌(こんとん)の中を漂う家族、彼らが幼い双子に見たものとは…。
10月29日(土)昼5:30 WOWOWライブで放送
収録日='15年12月16日
収録場所=東京・パルコ劇場
作・演出=長塚圭史
出演=古田新太、多部未華子、りょう、石橋けい、葉山奨之、中山祐一朗、吉田鋼太郎