松たか子、5年ぶり連ドラ出演「にやにやしてしまう」
来年1月スタートのTBS系火曜ドラマが、松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が共演する「カルテット」に決定。脚本を坂元裕二が手掛けるオリジナルドラマであることが明らかになった。偶然出会った4人が“カルテット”を組み、長野・軽井沢で共同生活を送る“ラブストーリー×ヒューマンサスペンス”ドラマだ。
'12年放送の日曜劇場「運命の人」以来、5年ぶりの連続ドラマ出演となる松が演じるのは巻真紀(まき まき)。カルテットの中で第一バイオリンを担当している真紀は、家庭があるため普段は都内で生活し、週末だけ演奏のために軽井沢に通っている。
極端なネガティブ思考で自ら主張することは少なく、他のメンバーたちより一歩引いた存在。しかし、時々核心に触れる発言をするなど、捉えどころのない人物。
松は「ラブ・サスペンス、ラブ・サスペンス、ラブ・サスペンス…、と繰り返しつぶやいていると、何だかにやにやしてしまう、若干自覚のない私ですが、こんなに魅力的なスタッフ・キャストとこの冬を過ごせるのが、本当に楽しみです。頑張ります! ぜひご覧くださいませ」とコメントを発表。
また満島は、チェリスト・世吹(せぶき)すずめ役を演じる。無職のため司(松田)の祖父が所有する軽井沢の別荘に住みついている。基本的に寝て過ごしていることが多いが、ひとたびチェロを手に取ると人が変わる。常にマイペースでのんびりしているが、カルテットに加わったのにはある目的があり…。
満島は「プロデューサーの佐野(亜裕美)さんが『いつか坂元さんの脚本で一緒にドラマを作るのが夢です』と語ってくれたのは4年ほど前のこと。松さんとのタイミングを合わせて、松田さんや高橋さんがやってきて、楽しくなりそうだワクワクするなと思っていたら、“弦楽四重奏”ですとっ!
私はチェロ弾きの役ですが、正直大変です。あと3年は練習したいし、どんなことになるのか未知です。ですが、ドラマを見た方が何だか癒やされる作品になるといいなと思います。大好きな坂元さんの脚本と面白い先輩たちに囲まれて、始まる前の今が一番幸せかもしれません」と独特の表現で喜びを示した。
さらに、ビオラ奏者・家森諭高(いえもり ゆたか)役を高橋が務める。TBSドラマは'14年の「ペテロの葬列」以来の出演。妙に理屈っぽく、自己のこだわり満載の一風変わった男をどのように演じるのか、役柄に捉われることなく、幅広い役を演じてきた高橋が新境地に挑む。
高橋は「オファーをいただいたときは『やったー!』という思いでした。僕が演じる諭高という役は、一般的にいうといわゆる変わった男なのですが、彼の中にルールがあって、そのルールに沿っているだけ。『変人なんだ』というカテゴリーには飛ばないように演じようと思います。
何よりせっかくこのような4人が集まったので、変に頭の中で役作りをせず、皆さんの出方や現場の雰囲気を見て役に入り込んでいければなと思います。台本を読み、人間というのはかくも滑稽で、かくもいとおしいんだなというのを非常に感じました。画面を通して、『人間ってとても愛すべき存在なんだ』と皆さんに思っていただけるとうれしいです」と役作りを明かした。
そして、第二バイオリン奏者・別府司(べっぷ つかさ)を演じるのは、今作がTBSドラマ初出演となる松田。音楽一家に生まれ、ドーナツ会社に勤めながらバイオリンを弾いている。4人の中で唯一、冷静にほかの人物とコミュニケーションを取ることができるリーダー的な存在。
カルテットの活動の拠点として祖父が所有する別荘を提供する。一見、何不自由ない生活を送っているように見える司にも、誰にも言えない秘密があった…。
松田は「ちょっと変わった3人と弦楽四重奏を始めることになりました。何かと秘密がありそうな4人が、これからどんなカルテットになっていくのか楽しみです。バイオリンは初めてなので頑張ります」と4人での共演に期待を込めた。
'17年1月スタート
毎週火曜夜10:00-10:54
TBS系で放送
脚本=坂元裕二
チーフプロデュース/演出=土井裕泰
出演=松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平