迷い猫オーバーラン!のあらすじ
ブルマ派とスパッツ派の争いは、体育祭前日のリハーサルで決着をつけることになった。競技が始まり、熱狂する生徒たちをよそに、自身の居場所についてひとり思い悩んでいた希。彼女は、文乃との会話を機に自分の気持ちに正直になることを決める。そして突然、ブルマ派でもスパッツ派でもない、スパッツの上にブルマをはく”ブルッツ派”を立ち上げ、文乃や千世に宣戦布告する。戦いに臨んだ希は、残りすべての競技をひとりで戦い抜き、優勝を勝ち取ってしまった。その後、希から唐突な行動の理由を聞いた一同は納得し、晴れやかな気持ちで体育祭本番を迎える。だが当日、巧たちの前に希の過去を知る人物が現われて……。
間近に迫った体育祭を盛り上げるべく、千世は梅ノ森(うめのもり)家の技術力を駆使して、当日の映像を学園のHP(ホームページ)から全世界に公開しようと考えていた。理事長の孫である彼女は学園内に立派な競技場を建設すると、さらに女子生徒の体操服である短パンを廃止して、ブルマに統一することを宣言する。この決定は男子一同から喜ばれるものの、女子たちからは非難囂々(ごうごう)。この不一致から、学園内は千世が率いる男子中心のブルマ派と、ブルマを拒否した文乃が新たに提案したスパッツ派で二分されることになった。やがて、両派閥の対立は激しい戦いに発展してしまう。