NARUTO−ナルト−のあらすじ一覧
早く修行を始めたいナルトは病室を抜け出すが、医療班に見つかり連れ戻され、ベッドにぐるぐる巻きにされてしまう。サクラはこっそり里を去ろうとするが、彼女の決意に気づいていたナルトは、ベッドの縄を引きちぎってサクラを追いかける。「止めてもむだよ」と言うサクラに、自分も一緒に行くと告げるナルト。その時、木陰から自来也が現れる。自来也は「サスケが連れ去られた“田ノ国”を調査し、報告せよ」と火影から任務が下ったという。そしてナルトとサクラは、自来也とともに行動を開始する。
木ノ葉隠れの里を出たサスケとナルトを心配して、サクラはカカシに相談する。2人が本当に殺し合いかねないと思ったカカシは、彼らの動向を探るために口寄せの印を組んで忍犬軍団を放つ。一方、どうしても力を手に入れたいサスケは、「最も親しい友を倒せば万華鏡写輪眼が手に入る」という兄・イタチの言葉を思い出し、ナルトを本気で倒そうとしていた。ナルトは「オレにとってお前はもっとも親しい友になった…」というサスケの言葉に心を打たれながらも、彼を里に連れ帰すために応戦する。
サスケを木ノ葉の里へ連れ戻すため、力ずくで立ち向かうナルト。しかし、ナルトの影分身の術もサスケの写輪眼によって見破られ、逆に火遁・豪華球の術で倒されてしまう。この術はうちは一族に代々伝わるもので、使えるようになって初めて一人前とみとめられる、サスケにとって強い思い入れのある術だった。幼い頃、サスケが初めて父から直接教わったのがこの術で、それまで兄のイタチにばかり目をかけていた父が、初めて自分に目を向けてくれたことにうれしがるサスケだったが、その父の目の前でサスケは術に失敗してしまう。
サスケを思いとどまらせようとして、はげしくぶつかっていくナルトだったが、サスケは写輪眼を使わずにナルトの攻撃をかわし、逆に攻撃を仕掛けてくる。そしてサスケは、兄・イタチに追いつくためには、力と憎しみが必要だと言う。幼い日のサスケの記憶には、弟思いのやさしいイタチの姿があった。サスケはそんなイタチを慕いながらも、父の期待を一身に受けるイタチがうらやましく、また憎らしくもあった。優秀な忍のイタチに追いつくため、幼いサスケはひたすらその背中を追い続けていた。
我愛羅の鉄壁の砂のガードを破るのは困難な上、コントロールできる砂の量が限られていると考えた君麻呂は、接近戦をあきらめ、遠距離から攻撃を仕掛ける。しかし、自らの骨を指先から次々と飛ばす君麻呂の攻撃にも我愛羅はひるまず、砂の防御と攻撃を同時に繰り出す。さらに我愛羅は、砂で土の中の岩石や鉱物を砕いて砂にし、大量の砂を駆使して、ついに君麻呂を砂の中に閉じ込めることに成功する。よろこぶリーだったが、我愛羅は「君麻呂はサスケと同じ目をしている」と言う。
音の忍の圧倒的な強さに絶体絶命となるシカマル、キバ、リーの前に現れたのは、我愛羅たちだった。リーに襲い掛かる君麻呂を砂の壁で守った我愛羅。そんな我愛羅の態度を疑うリーだったが、実は木の葉の5代目・綱手が砂の里に応援を依頼していた。一方、多由也のパワーに押されていたシカマルは、攻守を一手でやってのけるテマリの術に驚いていた。そして、いち早く3人の気配を感じていたキバは、カンクロウの登場にもさほど驚いていなかった。体内に侵入しようとする左近に、カンクロウは“クロアリ”を仕込んだ“傀儡人形”で迎え撃つ。
ついに多由也を影縛りの術で捕まえることに成功したシカマル。しかし、“状態2”となった多由也は、強大なパワーで押し返してくる。一度離せばやられると確信したシカマルは、奥の手でかたをつける決意をする。その頃キバは、赤丸を手当てし、自分の傷にも薬を塗っていた。だがその時、迫りくる人影を察知する。一方ナルトは、大勢の影分身をもってしても君麻呂に一発も入れることができずにいた。君麻呂の強さにがく然とするナルト。その時、かんおけの中から煙と共にサスケが現れる。
右近と左近に傷を負わせ、赤丸を抱えて脱出したキバ。その頃ナルトは、君麻呂の骨剣に苦戦を強いられていた。一方シカマルは、多由也の操る3人の巨人に手こずっていた。多由也の吹く笛の曲調が変わったとたん、巨人たちは口から物質化霊をはき出す。ときはなたれた物質化霊は、シカマルの腕から身体エネルギーを食いちぎり、なおも迫る。とっさの判断で、残り少ない起爆札と煙玉を使って逃れるシカマルだったが、完全に不利な状況。一旦身を隠し、策を練るシカマルは、やがて意を決したように起死回生の反撃を開始する。