ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第97回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞 受賞インタビュー

撮影=カノウリョウマ

田中圭

みんなでセッションした撮影現場は最高でした

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主演男優賞をいただいたのは俳優生活19年目にして初めて。みなさんに選んでもらって、しかも自分が大好きな「おっさんずラブ」で受賞できたのが素直にうれしいです。6部門受賞の中でも作品賞をもらえたことが一番の喜び。でも、撮影中から「この作品で取れなかったらうそだ。もう何やっても無理だ」とも思っていたので、素直によかった。共演者とスタッフには「みんなお疲れ、ありがとう」と言いたいです。
今回、民放キー局の連続ドラマ主演は初めてということで、単純にコケたくなかったし、悔いのないようにやりたかった。19年俳優をやってきて、たまったものを発揮できる現場にしたいという思いがありました。僕自身、ドラマが好きだから、オリジナルの面白さや芝居の持っている力を伝えたいという気持ちでした。
最終話では僕の演じる春田が牧(林遣都)にプロポーズしました。僕の中に春田が浸透して、境目がどんどんなくなっている状態で「結婚してくださーい!」と絶叫したら、意識の奥の奥にいる田中圭が「これは部長だ」と(笑)。部長が降りてきましたね。そこと第1話で部長に「はるたんが好きです」と言われた場面がきれいにつながった。春田が部長からあれだけの愛をもらい、初めて自分から愛を与えるときにどうしていいかわからないでいたら、そこで部長が出てくるって、すごくいいドラマだったんだと改めて思いました。


そのプロポーズの場面は現場で段取りを始める前、俺と遣都がどんな状態になるのかわからなかったので、まず2人だけでやってみました。すると、瑠東監督が乗っかってきて、一気に本番まで行った。キャスト同士の予想外のやりとりも多かったんですが、監督たちも柔軟で、それを活かしてくれた。みんなでセッション(即興の演奏)をしているような感じがめちゃくちゃ楽しかったんです。
だから、「続編を」と言われると、答えは「やれるならやりたい」。またこの座組でドラマを作りたいなぁ。

取材・文=小田慶子
おっさんずラブ

おっさんずラブ

2016年放送の単発ドラマが連ドラ化。女好きだがモテない春田創一(田中圭)が、乙女心を隠し持つ上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、同居するイケメンでドSな後輩・牧凌太(林遣都)から告白されることから始まる新感覚ラブストーリー。春田は男たちを拒みながらも、ピュアな彼らの存在が頭から離れなくなる。

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